なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

仕事を知る

映画監督とは

描いたイメージを1本の映画に創り上げる、映画制作の総指揮者

映画監督は、映画制作のすべての過程に関わり、撮影、照明、美術、音声などの全てのスタッフ、出演者を動かして映画を制作します。言わば、映画制作の総指揮者が映画監督です。
映画が公開されるときには、出演する俳優ともに、映画監督の名前が注目されます。その監督の創り上げる映画の世界観や演出、カメラワークなど、「この監督の作品は全て観る」といく熱烈なファンを持つ監督もいます。また、映画にいろいろなジャンルがあるように、ラブストーリー、ホラー、アクション、ドキュメンタリーなど、監督にも得意分野があります。
日本のメジャー作品の制作期間は、脚本作りから完成まで、平均で2〜3年。監督はこの間、ずっと映画の制作に関わって行きます。報酬は1作品の担当料として支払われますが、人気監督になっても俳優のように高額ということはないようで、また次の作品がすぐに決まるとも限らず、収入は不安定な職業と言えます。それでも、「映画が好き」「映画を撮りたい」という人の憧れの職業。頭の中のイメージを映像化し、一本の映画に創り上げる、その仕事の魅力は何ものにも代えたがたいものでしょう。

SPECIAL INTERVIEW

映画監督の魅力

映画監督
Yuki Saito(斉藤 勇貴)さん

プロフィール

高校卒業後に渡米し、本場Hollywoodで映画を学ぶ。Columbia College–Hollywood在学中に、初監督した『TRIANGULATION POINT』が、SSFF 2004にて「観客賞」「審査員奨励賞」をW受賞、世界6カ国12の映画祭で上映され高い評価を得る。2006年に帰国し、』Babel」「The Grudge 2 〜呪怨パンデミックス〜』などの制作に参加。東映京都太秦撮影所で撮影されたサムライアクション『カクレ鬼』が、SSFF2009で史上初となる2度目の「観客賞」、ハリウッドのAction / Cut Film Competitionにて「外国語作品賞」の受賞し、ヨーロッパのJapan Expoに実写の短編映画として初上映されるなど、その才能は国内外で高く評価されている。2010年夏、自殺サイトに集まる女子高生たちの生きるための戦いを描いた『Re:Play-Girls』で劇場長編デビュー。

映画の魅力は、世界中の人を感動させる可能性!

映画監督を目指したのは、小学校3年生の時に、「Back to the Future」という映画に出会ったからです。そして、『Hollywoodに渡り、世界の人を感動(ワクワク)させる映画を作る!!』と心に決めて、高校卒業後にHollywoodに渡り、去年には長編映画のデビューまでは叶いました。後は、世界の人を感動させるだけ!だと思っています。
映画監督の仕事とは、その映画が伝えるべきをテーマ掲げて、キャストやクルーに指示を与えて、映画をゴールに導くこと。企画開発、プリプロダクション(準備期間)、プロダクション(制作期間)、ポストプロダクション(編集期間)、配給•宣伝と全てにといて、演出的な責任を持ちます。様々な事情で理想通りに行かず、自分に嘘をつかなくてはいけないときには、この仕事の難しさを感じますが、自分が頭の中で思い描いていたビジョンが現実となったときの、それが映画監督という仕事のやりがいだと思います。映画の魅力は、多くの人を感動させる可能性があること!チームの力でないと何も実現できないところです。これからの目標は、『Hollywoodに渡り、世界の人を感動(ワクワク)させる映画を作る!!』。今もこれからもずっと目標は変わりません。映画監督を目指す人は、先の目標をしっかり掲げて、そのための一歩をしっかり踏むこと。 まずは映画をたくさん観て、いっぱい妄想することです。未来の自分を信じて、成功している姿をイメージしてください。それができたら、今の自分と向き合って、勇気を持って前に進んでください!