ライブやレコーディングで活躍
楽器演奏で人に感動を与える仕事
ミュージシャンは、楽器を演奏することを職業にする人。ロック、ポップスから、ジャズ、クラシック、さらに演歌やヒーリング音楽など、そのジャンルはさまざまです。バンドを組んで、またはソロでCDデビューするアーティストや、コンサートやライブでバックバンドとして活躍するサポートミュージシャン、レコーディングに参加するスタジオミュージシャンとしての活動のほか、楽器インストラクターとしてスクールなどで教えたり、楽器メーカーと契約してデモンストレーターをするなどの仕事もあります。
ミュージシャンの魅力
ベースを通して自分を表現することが、
お客さんを喜ばせることにつながるのがうれしい!
ベーシスト 松田“FIRE”卓己さん
プロフィール
大学中退後に、大阪スクールオブミュージック専門学校へ入学。ロスの音楽学校に留学後、プロのベーシストに。 97年にトリオバンド「SUPER TRAPP」でBMGよりデビューし、アルバム2枚、シングル5枚をリリース。活動休止後、アースシェイカーのMARCYとのバンド「the MARCY BAND」、KERA率いる「ザ・シンセサイザーズ」など多くのバンドを掛け持ち、05年には元センチメンタルバスのnatsu、Dragon AshのHirokiのミクスチャーバンド「Dt.」のベーシストとしてavexよりデビュー。福山雅治、鬼束ちひろ、矢井田瞳、絢香のほか、現在はMy Little Loverや土屋アンナ、SUGIZO、安室奈美恵のライブでも活躍。レコーディング参加は多数。
ベースを始めてすぐに「これだけで生きていくしかない!」と思ったのが、プロを目指した理由。世の中に自分の好きなスタイルが存在しなかったので、自分で作ろうと思いました。高校時代から音楽に明け暮れていて、学生の頃は平日8時間、土日は20時間くらい、ベースの練習をしていました。
学生時代に思っていたミュージシャンの仕事と現実には、ギャップはありましたね。「お金をもらうのは人を楽しませたとき、自分が気持ちいいときはお金を払うとき」ということを実感しています。学生時代は自分のため、今は人のために音楽をやっています。そのふたつが完全に合致することがこれからの目標でもあります。
バンド活動とともに、様々なアーティストのレコーディングやライブ演奏もしています。いろいろな場所でいろいろな人と仕事ができる。それもミュージシャンの仕事の楽しさ。そしてミュージシャンという仕事の魅力は、自分を出すことが、直接お客さんを喜ばすことにつながるということ。それがうれしい。これからは、さらにたくさんの素晴らしい人と素晴らしい作品を残したいです。
プロには「できない」という選択肢はないので、学生のうちにたくさん練習して、経験を積んでください。世の中に出たら、練習なんてしている暇はありません!これからは本物しか生き残れない時代が来るので、みなさん頑張ってください。