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資格・試験情報

様々な種類の資格試験が存在。
目標を決めてチャレンジしてみましょう

化粧品開発技術者になるために、特に決まった資格はありませんが、実務では、安全管理や衛生管理、そして成分分析に関する様々な知識、スキルが必要になりますので、「毒物劇物取扱責任者」などの資格を取得しておくと現場でも役に立ち、就職時にも強い武器になるといえます。
また、化粧品の場合は、消費者のニーズなど流行に対するアンテナや感性も求められますので、「色彩検定」や「アロマテラピー検定」などの知識も活かすことができます。
関連資格には様々な種類のものがあるため、自分の目標を決めてチャレンジしてみましょう。

【化粧品総括製造販売責任者】

化粧品を製造・販売する際に必要な資格で、企業はこれを持った人がいないと、化粧品を製造し販売することが許されません。
化粧品総括製造販売責任者として認められる条件は、厚生労働省により次のように定められており、学校によっては、卒業と同時に取得できる学校もあります。

  • 1. 薬剤師
  • 2. 旧制中学若しくは高校又はこれと同等以上の学校で、薬学又は化学に関する専門の課程を修了した者
  • 3. 旧制中学若しくは高校又はこれと同等以上の学校で、薬学又は化学に関する科目を修得した後、医薬品、医薬部外品又は化粧品の品質管理又は製造販売後安全管理に関する業務に3年以上従事した者
  • 4. 厚生労働大臣が前三号に掲げる者と同等以上の知識経験を有すると認めた者
【危険物取扱者】※国家資格

日本の消防法では、ガソリン、ナトリウム、硫黄など火災の危険性が高い物質を「危険物」と指定しており、一定数量以上の危険物を貯蔵、または取り扱う化学工場やガソリンスタンド等の施設では、危険物の取り扱いと定期点検を行う「危険物取扱者」を置くことが義務づけられています。
「危険物取扱者」は、これらの危険物を取り扱うために必要な国家資格であり、各都道府県知事の委任を受けて「財団法人消防試験研究センター」が実施しています。
免状の種類によって取り扱うことのできる危険物が異なり、すべての危険部を取り扱うことができる「甲種」と、危険物の種類によって1~6類まで分類された「乙種」、ガソリン、灯油、軽油、重油など限られた危険物のみを取り扱う「丙種」があります。

[主催] 財団法人 消防試験研究センター

【毒物劇物取扱責任者】※国家資格

毒物及び劇物の製造業、輸入業、販売業では、専任の「毒物劇物取扱責任者」を置き、保健衛生上の危害の防止にあたることが定められています。「毒物劇物取扱責任者」は、これらの業務に携わる上で必要な国家資格であり、試験は各都道府県が管轄、実施しています。
「毒物及び劇物指定令」で毒物に分類される代表的なものに、ニコチン、水銀、シアン化ナトリウム、劇物に分類される代表的なものには、塩化水素、カリウム、クロロホルムなどがあります。 

[主催]各都道府県の保健福祉局(福祉保健局)
[参考]東京都福祉保健局

【バイオ技術者(中級・上級)】

バイオ技術を利用できる能力を判定する試験で、高校生を対象とした「初級」、大学や専門学校等で指定の過程を修了した者を対象とした「中級」「上級」があります。
中級は、遺伝子組換え技術や細胞融合技術、生物などの利用技術やこれらを行うための安全管理に関する知識を認定するもの。上級は、生物利用技術を中心として、遺伝情報利用技術や増殖能利用技術、またそれらに関する知識を持ち、指導的立場でそれを応用できる資質、技術を認定するもの。

[主催]NPO法人 日本バイオ技術教育学会

【色彩検定】

正式には「文部科学省後援 色彩検定」といい、色に関する知識や技能を問う検定試験。
3級~1級まであり、色のはたらきや見え方、心理的効果といった基礎知識をはじめ、配色技法、そしてファッション、インテリア、プロダクトデザインにおけるカラーコーディネートなど、幅広い分野から出題されます。
受験資格などは特になく、誰でも、どの級からでも受験が可能。マークシート方式で、各級満点の70%前後で合格となります。(1級は記述試験もあり)

[主催]社団法人 全国服飾教育者連合会(A・F・T)

【アロマテラピー検定】

環境庁所管の「社団法人日本アロマ環境協会」が主催する検定試験。
アロマテラピーの利用法や歴史、精油の基礎知識、10種類の精油の香りテスト(1級は18種類)など、アロマテラピーを楽しんだり、健康維持のために活用するための知識が問われます。
2級と1級があり、受験資格、年齢制限などは特になし。誰でも、どの級からでも受験できます。 

[主催]社団法人 日本アロマ環境協会(AEAJ:Aroma Environment Association of Japan)