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仕事を知る

化粧品開発技術者の仕事

安全性や機能性、質感、使い心地を追究しながら、たくさんの実験や研究を重ねて新製品を生み出します

化粧品開発の仕事は、化粧品会社などの製品開発部門で、研究や開発・品質管理・成分分析などに携わる技術職。
これまで作った製品や他社の製品と比較しながら、研究や実験、試作を重ね、よりクオリティが高く、消費者のニーズにマッチした化粧品を開発していきます。

実際の化粧品開発のプロセスは、【市場調査】→【コンセプト設定(商品企画)】→【処方開発】→【臨床試験(モニター調査や安全性試験)】→【ライン生産】といった流れで行われますが、化粧品開発技術者は、この中でも【処方開発】を主に担当することがほとんどです。

安全性や機能性、消費者のニーズを追究!

化粧品の開発には、すでに処方が決まっているものを制作する場合と、一から企画・開発する場合があります。 一からつくる場合は、様々な原材料を混ぜあわせながら試作品をつくっていきますが、例えば、赤の色素を持つ成分を0.01%入れるか入れないかで、仕上がりは全く違ってきます。 そのため、開発の時は成分の分量を変えたサンプル品を何十種類とつくり、何度もテストを行って見た目や質感、使用感を比べます。 その際、成分の安全性や見た目、機能性はもちろんですが、消費者にとっては「使い心地」や「質感」なども重要なポイント。特に女性は、たくさんの化粧品と出会う中で「しっとりしている」「なじみやすい」「保湿力が高い」など様々な評価をしており、それがクチコミや実際の売上にもつながってきます。 そのため、知識や数値に頼った開発だけでは結果につながらず、消費者の気持ちや世の中の流行を考えながら開発することが大切なのです。