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仕事を知る

調理師とは

確かな腕で美味しい料理を作る、調理のプロフェッショナル

調理師とは、名前の通り調理を職業にする人です。そして、調理師の国家資格を持つ料理人を言います。「調理師」資格は、調理の技術に加え、食品の栄養、衛生、食中毒、適切な調理法などの幅広い知識を持つことが証明される日本独自の国家資格。資格がなくても料理の仕事はできますが、ホテルやレストランなどの求人では「調理師」資格が求められます。栄養学、衛生法規が学べるなど、プロの料理人を目指すには大事な資格と言えます。

海外では料理人は「シェフ」や「料理人」と呼ばれています。英語の「シェフ」は一般的にプロの料理人を言いますが、その言葉の語源はフランス語の「シェフ・ド・キュイジーヌ」で、総料理長のこと。日本料理では、料理人は板前、料理長は板長と呼ばれます。 その日本料理をはじめ、フレンチ、イタリアン、中華やすし職人、そば職人など、専門はさまざまです。
調理師にはいろいろな名称や専門とする料理がありますが、どの仕事も確かな技術を持ち、美味しい料理を作るプロの料理人です。

SPECIAL MESSAGE

人に感動を与え、自分も幸せになれる素晴らしい仕事です

「調理師(シェフ)の魅力」

松村克己さん

プロフィール

元エクセルホテル東急 料理長

この仕事は、食材や人や道具などのすべてに感謝の心を持ってする仕事。料理は文化だから調理師という仕事を通して豊かな文化を作っていくことが業界の発展につながると考えています。私がこの道を志したのは、プロとしてまっすぐに料理と向き合っている先輩をみたとき。自分もそんなプロになりたいと強く思ったのがプロの料理人を目指したきっかけです。そのときの夢が、食べると心が温かくなる料理を提供したいということ。その料理が提供できたときは何物にも変えがたい幸せな気持ちになります。反対に仕事で難しいと思うのは、味や見た目のイメージを形にすること。だからこそ、イメージした料理がイメージ通りにできあがり、その先のお客様の感動した姿が見えたときには、料理人としての喜びを感じます。このように、日々夢中で料理と向き合い、料理をしている時に自分は料理が好きだと思え、好きなことを仕事できていると感じられるとき、この仕事を選んでよかったと感じます。
プロの料理人として活躍するには、継続していく力と好奇心をもつこと。身近な食材にも好奇心をもって調べたり、食材そのものの味を知ることが大切です。でも、きっかけは食べるのが好きでOK。人に感動を与え、自分が幸せになれる素晴らしい仕事です。一緒にたくさんの人に感動を伝えていきましょう。