日常生活のなかにあるあらゆるモノは
プロダクトデザイナーのイメージから生まれる
プロダクトデザイナーの仕事は、製品のコンセプトを理解することから始まります。製品が職場で使われるのか、キッチンで使われるのか、アウトドアで使われるのか…。使うのは子供か女性かお年寄りか…。それにより製品のカタチだけでなく、素材や大きさなどもデザイナーの頭には浮かんできます。頭に浮かんだデザインをクライアントに提案するためにプロダクトデザイナーはスケッチを描き、CGを制作し、模型を作ります。 デザインのかっこよさや使いやすさだけでなく、ときには人間工学に基づいて専門的な視点からあらゆるモノをデザインする、プロダクトデザイナーは立体デザインのプロフェッショナルといえます。それでは、製品のデザインが完成するまでを順を追って解説していきましょう。
プロダクトデザイナーの仕事の流れ
メーカーが企画した製品の特徴を、打ち合わせのなかで的確に読み取りカタチにするための構想を練ります。製品の使いかた、誰が使うのか、どこで使われるのかなどを把握しなければ良いデザインは生まれません。
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製品のコンセプトに沿ってデザインを考えます。頭のなかに描いたたくさんのアイデアをスケッチとして紙面に残します。全体だけでなく、持ち手や可動部分などパーツごとのスケッチもたくさん用意します。
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考えたデザインをメーカーに提案するためにラフスケッチを清書します。コンピューターで3DCGを制作することもあれば、模型により立体物を制作することもあります。
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3DCGや模型を使って、メーカーにデザインを提案します。プロダクトデザイナーの仕事はカタチだけの提案になることもあり、製品の色彩については別の専門家が設計することもあります。
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製品のコンセプトに沿ってどれだけ上手なデザインが提案できたか、メーカーの担当者などからの意見を含めた修正の依頼があれば、それに沿ってデザインに手を加えて再度提案します。
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デザインが決定したあとはプロダクトデザイナーの出番は多くはありません。ごく稀にですが、製品化するまでに不都合な部分があったときなどに部分的に修正を依頼されることがあります。