なりたい仕事のことを知る ナリカタ

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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

服の完成図を想像しながら、様々なパターンを作製。
立体をイメージする力と正確さが求められます

必要資格

パタンナーを目指す上で必須の資格はありませんが、あれば良い資格として、「パターンメーキング技術検定」が挙げられます。また、「CAD利用技術者検定」や「洋裁技術検定」、「ファッションビジネス検定」などの資格も役立ちます。

求められるスキル・資質

・コミュニケーション能力

・正確さ

・手先の器用さ

・理解力

1ミリのズレも許さない几帳面さと正確さ

ファッションデザイナーが感性やセンスを求められる職業であるならば、パタンナーは正確さと技術力を求められる職業です。服のパターンは、1ミリのズレが仕上がりを大きく左右するので、パタンナーにはミリ単位での正確な作業が求められます。そのため、ファッションが好きな上で、細かい作業が好きな人や手先が器用な人に向いている職業といえるでしょう。

イメージを共有するためのコミュニケーション能力

パタンナーは、デザイナーと製造工場の間に立ち、両者の意識を統一しながら作業を進めていかなくてはなりません。洋服の仕上がりイメージや縫製の仕方について確認やチェックを行なったり、細かい作業指示を出したり、パタンナーのコミュニケーション能力次第で、作業の進行や完成した服のクオリティが大きく変わります。誰とでも円滑にやり取りができることも、パタンナーには欠かせない能力の一つです。

デザイナーに対する理解力や豊富な知識も大切

デザイナーのイメージに忠実なパターンをつくるためには、正確さや技術力だけでなく、デザイナーの企画や意図を汲み取る理解力も必要です。デザイン画を通してどんな服をつくりたいか、という事を理解していなくては、パターンを起こした段階で、デザイナーとの間に意識のズレを生んでしまいます。服づくりのあらゆる工程で、デザイナーの企画意図を軸に判断を行っていくので、パタンナーはデザイナーにとって最大の理解者である必要があります。
もちろん、パタンナー個人としてもシルエットの良し悪しや仕上がりをチェックできる能力を養っておくことが大切です。また、日頃からファッション業界の動向を調べたり、パターンや素材について勉強し、知識を深めておくことも重要でしょう。

ファッションデザイナーのデザイン画を立体化し、パターン(型紙)を起こすのがパタンナーの仕事。デザイン画を忠実に立体化するためには、正確なパターンメイキング能力が求められます。また、近年ではパターン作製作業にPCを用いる企業も増えてきたので、CADなどのソフトウェアに関するスキルも必要となります。