仕事を知る
パタンナーの仕事
1ミリの誤差も許さない正確さ・精密さで、デザイン画を忠実に再現するパターンをつくります
正確さを武器に、平面図を立体化
パタンナーの仕事は、ファッションデザイナーが手がけたデザイン画を実物にするためのパターン（型紙）を作製すること。デザイン画が立体化した様子をイメージし、パターンを作製していきます。中には全く何も無いところからパターンを起こすこともあるので、パタンナーにはパターンメイキングのための技術と知識が要求されます。また、1ミリのズレが仕上がりを大きく左右するので、精密な作業をこなせる正確さや手先の器用さなども求められます。
パターンが完成したらサンプルを作製し、デザイナーと一緒にシルエットやボタン、ポケットの位置などの調整作業を行います。その結果をもとに修正作業を行い、最終的なパターンを完成させます。
素材の選定やデザイナーとのやりとり
パターンを作製するにあたり、パタンナーはデザイナーとのやりとりが欠かせません。服の企画やコンセプトといった基本的な条件から、服に使用する素材や仕上がりのイメージなど、様々な事柄をデザイナーから聞き取り、それらを踏まえてパターンを作製します。使用する素材によって加工や成形のしやすさなどは異なるので、作製するパターンも変わってきます。そのため素材にどんなものを使用するのか、といったことも最初にデザイナーとよく話しあって決めておく必要があります。デザイン画に忠実なパターンを起こすことができるパタンナーほど優秀であるとされていますが、そのためにはデザイナーの意図や企画をしっかり汲み取る能力も含まれます。
また、製造工場で製造が始まった後も、裁断や縫製をはじめ、パタンナーのもとに色々な問い合わせが入ります。その際に的確な指示を出すのも、パタンナーの仕事の一つです。
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