なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

患者さん、そして病院業務を支える
ための高い専門性とコミュニケーション力、心配りが大切です

必要資格・試験

必須のものはありませんが、以下の資格がスキルの目安とされています

  • ・医療秘書技能検定試験 ・医事コンピュータ技能検定試験
  • ・診療報酬請求事務能力認定試験
求められるスキル・資質

コミュニケーション力 ・スケジュール管理能力 ・正確性 ・接客スキル

  • ・人の役に立ちたいという気持ちがある人
  • ・周りに細やかな気配りができる人

医療に関する知識や事務処理能力は必須!

病棟クラークは、入院病棟における事務部門のエキスパート。入退院の受付や手続き、カルテの管理をはじめ、検査や手術のスケジュール管理、診療・検査の準備や片付けまで、実に幅広い業務に携わります。
直接医療行為を行うことはありませんが、患者さんやご家族から診療や検査について質問を受けることもありますし、各病棟との連絡、医療用品の管理なども行いますので、医療の専門用語や保険制度など、医療に関する基本知識も必要になります。
そのため、医療秘書技能検定や医事コンピュータなど、医療事務関連の知識を身につけておくと、現場でも活かすことができます。
また、カルテの作成や管理、伝票作成といった事務業務もありますので、コンピュータスキルなどの技術はもちろん、一つひとつの仕事を確実に、迅速に進めること、そしてたくさんの業務を円滑にまわすための臨機応変な対応力や判断力も求められます。

コミュニケーション力と気配りが大切!

病棟クラークは、看護師をはじめ各科の医師や臨床検査技師、そして患者さんやご家族など、とてもたくさんの人と接することになります。
患者さんやご家族から診療や検査について質問を受けることもありますし、長期入院の患者さんであれば、お声がけをすることもあります。
そのため、コミュニケーション力や一般的なマナー、接客スキルは必須。患者さんやご家族が安心して過ごしていただけるように、また、病院内の業務が円滑にまわるように、明るく気持ちのいい対応と細かな気配りが欠かせません。
病棟クラークは、看護師などの医療スタッフと患者さんをつなぐパイプ役として、知識以上に「人間力」が求められる仕事であるため、「人に喜んでもらうこと」を自分の喜びにできる人や、「人の役に立ちたい」という気持ちがある人が向いているといえます。
また、医療は日々進歩しており、保険制度などは改正されることもあるため、新しい知識に関するアンテナや、常に学び続ける意欲など、医療への興味と向上心も大切です。

病院の中で、様々な診療科や職種間を行き来する病棟クラークは、コミュニケーション能力が何より欠かせません。
また、医学は日々進歩していきますし、保険の制度などは更新、変更されることもあるため、最新の情報に関するアンテナや、常に新しいことを学び続ける姿勢が必要です。また、1日にたくさんの患者さんと接する仕事であるため、体調管理もしっかり行いましょう。