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薬店経営者への道のり

登録販売者または薬剤師の資格が必須です。専門学校で知識を学び、資格取得にチャレンジ!

薬店を経営するには、「薬剤師」または「登録販売者」の資格が必要になります。
そして薬店経営者を目指すルートとしては、「登録販売者」の資格を取得してドラッグストアなどを開業する、大学の薬学部を卒業後「薬剤師」の資格を取得し、薬局やドラッグストアを開業する、または、まずドラッグストアや薬局などに就職し、現場経験を積んだ上で独立・開業、という方法もあります。 特に決まったルートはありませんが、薬剤師資格の難易度や薬学部の修業年数などを考えると、「登録販売者」の資格を取得して開業、という方法が一番の近道だといえるでしょう。

また、自分のお店を開業するには、開業資金や予算計画、商品の仕入れや管理なども必要です。お店の場所や規模、スタフの人数、毎月の売り上げや経費など、しっかりと計画を立てておくことも大切です。

「登録販売者」資格を取得するには

「登録販売者」は、各都道府県で開催される登録販売者試験に合格し、都道府県に登録申請を行うことで登録証が発行されます。年齢制限などはなく、誰でも受験できますが、試験を受けるには医薬品販売業務などの「実務経験」が必須とされています。

独学でも受験できますが、試験では、医薬品の知識はもちろん、疾病の種類や人体の構造・機能など、医学、薬学に関する幅広い専門知識が求められるため、専門学校などで必要知識を学んで試験に臨む方が確実だといえます。 専門学校で学ぶことの大きなメリットとしては、医薬品の知識だけでなく、ディスプレイやポップアート、ビジネスマナーといった実践的な知識も学べること、また、カリキュラムの中に薬局、ドラッグストアでの実務研修があり、そこから就職につながるケースも多いことがあげられます。

薬店経営者までの道のり

「登録販売者」の受験資格について

登録販売者の試験には細かい受験資格が定められていますので、これにも注意が必要です。

[登録販売者試験の受験資格]

  • 大学の薬学部などで、薬学に関する必要課程を修了すること
  • 高校以上を卒業し、医薬品販売などの実務経験が1年以上あること
  • 上記以外で、医薬品販売などの実務経験が4年以上あること

受験資格を簡単にまとめると、上記のようになりますが、学歴や実務経験に関しても細かな規定がありますので、受験する都道府県のホームページ等で事前によく確認しておきましょう。

実務経験について

実務経験については、薬局・ドラッグストアなど医薬品を取り扱う場所で、1カ月に80時間以上、連続した期間務めていることが条件で、原則として1つの店舗での勤務とされています。受験の際、勤務先の管理者から実務経験の証明書をもらって申請します。 証明書では、実務従事の期間とどのような業務を行ったかを記載しますが、業務内容は下記すべての項目を満たしていることが必要になります。

  • 1.主に一般用医薬品の販売等を直接行った
  • 2.一般用医薬品の販売時の情報提供を補助する業務又はその内容を知ることができる業務を行った
  • 3.一般用医薬品に関する相談の対応を補助する業務又はその内容を知ることができる業務を行った
  • 4.一般用医薬品の販売制度の内容その他の説明の方法を知ることができる業務を行った
  • 5.一般用医薬品の管理及び貯蔵に関する業務を行った
  • 6.一般用医薬品の陳列及び広告に関する業務を行った
  • 7.薬剤師又は登録販売者の管理及び指導の下で業務を行った

※実務経験は「医薬品販売」に関する実務が原則なので、医療事務や医療秘書などの業務は、実務経験には該当しません