「つくる」テクニックはもちろん、接客スキルも大事な要素!
状況に合わせた臨機応変な対応や問題解決能力も求められます
特に必須となる資格はありませんが、一人ひとりの足の状態にあわせた整形靴をつくるためには、靴の製造に関する専門技術や知識だけでなく、足の構造や歩行の仕組み、足部の疾患といった医療分野の専門知識など、幅広い専門スキルが求められます。
お客様のニーズや足の状態を的確に把握するためのコミュニケーション力や状況判断力はもちろん、オーダーメイドの靴づくりではコンマ何ミリの調整が必要となるため、一つひとつの作業を確実に、丁寧にできる人に向いている職業です
整形靴技術者は、創造性や専門技術が必要な「モノづくり」の仕事の一つですが、一人ひとりの足に合わせてつくるオーダーメイドシューズでは、テクニック以前に、お客様一人ひとりの足の状態をきちんと把握し、それぞれの悩みやニーズを的確に捉えること、つまり「コミュニケーションスキル」がとても重要になります。相手の気持ちになって物事を考えたり、状況や会話の中から、相手がどんなことを求めているのか、何を言いたいのかを読み取る力も必要になるため、「人と接することが苦手」という人には、基本的に向かない職業だといえるでしょう。
また、オーダーメイドの整形靴では、ほんのわずかなズレが違和感や歩きにくさにつながるため、採寸、採型から縫製、仕上げに至るまで、繊細で緻密な作業が求められます。さらに、製作業には基本的に「納期」がありますので、スケジュール管理能力もとても大事な要素。決められた期限で、一つひとつの作業を丁寧に、かつテキパキと進められることが大切です。
心をこめてつくった靴は、自分にとって大事な作品であり、実績となりますが、プロとして大切なのは「自分が満足する」モノづくりではなく、その先にいるお客様、それを使う利用者のことを考えたモノづくり。
確かな専門知識、技術をベースとして、「お客様が本当に必要としているものは何か」を考えながら接客、製作ができる人が求められています。
正しいフィッティングや靴選びを行うためには、靴の構造や材料に関する正しい知識はもちろん、足の健康や仕組みといった医学的な専門知識も必須! さらに、それぞれの足の悩みやトラブルに合わせ、適切な靴を提供するための思考力や発想力、そして、それを形にするための確かな技術力が必要になります。決められた納期の中でテキパキと仕事を進めることも求められるため、スケジュール管理はもちろん、体調管理や自己管理をしっかりと行うことも、プロとして当然の要素です。