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整形靴技術者への道のり

製造技術以外にも、幅広い専門知識が求められる仕事。
専門の教育機関で体系的に学ぶことがプロへの近道です。

整形靴技術者になるために、必須の資格や特に決まったルートはありませんが(※1)、プロとして活躍するには、靴のパーツや構造に関する知識、デザインや縫製といった「つくる」ノウハウはもちろん、それ以前の過程として、実に様々な専門スキルが必要とされます。 例えば、採寸や採型の知識。利用者の歩行の癖などを観察し、それに基づいて適切な靴をデザインする技術。そして、出来上がった靴を利用者に適合する技術。さらに、足にトラブルを抱えた方に適切な靴を提供するためには、足の構造や歩行の仕組み、足の疾患といった医学分野の専門知識も必要になります。資格やライセンスが求められる職業ではありませんが、こうした専門的な知識、技術を身につけるには、専門の教育機関で体系的に学ぶことが一番の近道だといえます。

整形靴技術者の就職先としては、義肢装具・整形靴の製作施設をはじめ、健康靴専門店や百貨店、スポーツ選手のオーダーメイドシューズを扱う企業など様々な活躍フィールドがあり、こうした現場へ就職した後は、実際にフィッティングや接客、製造を通して現場経験を重ね、プロとしてのキャリアや技術を磨いていきます。

  • 医師の指示のもとでつくられる「整形靴」は、「装具」の一種となるため、その採型・適合については、医療系国家資格である「義肢装具士」の免許が必要となります。

整形靴技術者までの過程