なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

「熱い気持ち」「冷静な判断力」「的確な行動力」
24時間対応する体力、人とコミュニケーション力も必須です

必要資格・試験
  • ・救急救命士 国家資格
  • ・消防士(地方公務員試験+各消防署採用試験)
求められるスキル・資質
  • 体力 ・判断力 ・機敏さ ・コミュニケーション力 ・責任感のある人 ・熱意のある人 ・人のために働ける人
  • ※消防署の採用試験では、体力検査や視力、身長などの身体的制限もあります

冷静な判断と行動力、強い使命感が必要な仕事!

救急救命士は、常に命の最前線に立つ仕事です。
そして救急の現場では、いつ何が起こるか分かりません。
ひとつとして同じ救急現場はなく、患者さんの状態も様々です。そんな中、患者さんの生死に関わる場面も多くあり、救急車の中では、病院に搬送しながら応急処置を行う必要もあるため、状況に応じて的確に、迅速に判断し、機敏な処置を行うことが求められます。
そのため救急救命士には、状況をすばやく察知する観察力と冷静な判断力、それを的確に実行できる行動力が必要になります。
また、人の命に関わる仕事であるため、「何としても患者さんを助けたい」という強い使命感と責任感、熱い気持ちをもって仕事ができること、そして24時間勤務に対応できるための体力も必要です。
救急車や消防車は、24時間のうちいつ出動要請があるかわかりません。都心部であれば、1日に10件以上の出動要請があることもありますし、食事中でも休憩中でも、要請があれば一秒でも早く現場に駆けつけなければなりません。

患者さんへの思いやり、コミュニケーション力も大切です

常に緊急の事態に向きあう救急救命士ですが、実はコミュニケーション力もとても重要です。体が弱っている患者さんや、時にはパニック状態になっている患者さんや家族もいます。そんな時に、気持ちを落ち着かせ、どんな状況だったのか、どういった症状があるのかなどをきちんと聞き出すことも必要ですし、搬送先では医師や看護師に状態を説明しなければなりません。また、事故の現場であれば、警察官から状況を聞いたり話をすることもあります。そのため、相手としっかり意思疎通ができるためのコミュニケーション力や、相手に適切に伝える力も必要になります。

緊急の事態に真っ先に駆けつけ、救命の最前線に立つという、社会的役割の高い仕事ですが、それは、自分の処置や行動次第で人の命を左右することもある、ということです。人の命に関わるという大きなプレッシャーの中でも、常に的確に、迅速に行動できる「冷静さ」、そして何としても患者さんを助けるという「熱い使命感」の両方を持ちあわせていなければならない仕事なのです。

救急救命士は、24時間体制の勤務になりますので、それを続けるための体力や自己管理が大切です。 また、急病や事故の場合、患者さんやご家族は大きな不安を抱えていたり、パニック状態に陥っていることもあります。そんな状態でも、状況や症状をしっかり聞き出すためのコミュニケーション力、相手の気持ちを思いやることも必要です。