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チーム医療について

様々な医療職種と協力!
チーム医療の中の言語聴覚士

人間の身体は、すべての器官がつながっており、どこかの機能だけが独立して動いている、ということはありません。一つの器官や神経に障害が生じることで、他の様々な部分にも問題が出てきます。特に、言語聴覚士が携わる疾患は脳の障害によるものが多いため、医師、看護師、歯科医師、歯科衛生士、栄養管理士、理学療法士、作業療法士、介護福祉士、心理カウンセラーなど、他の医療職との連携が欠かせないのです。

例えば、患者さんが「失語症」で、それが脳の障害によるものだった場合・・・
まず、脳神経外科医が脳の検査や治療を、看護師はその補佐を行います。神経内科医は、どの神経に障害があり問題が生じているのかを検査し、障害の原因やメカニズムを探ります。もし、言語以外の身体機能にも障害や麻痺などがあった場合は、理学療法士や作業療法士が機能回復のためのリハビリテーションを行います。そして言語聴覚士が、障害の度合いや状態を検査し、改善のためのプログラムを組み、言葉が出るように練習を行います。様々な職種との関わりが深い職業である分、コミュニケーション能力や人間性が求められる仕事でもあるのです。

医療に関わる仕事とその分野