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資格・試験情報

就職時には有利になる資格も!
特化した専門領域の上級資格も多数あります

醸造技術者(酒つくり技術者)になるために、特に必須とされる資格はありませんが、関連資格、あれば役立つ資格として「危険物取扱者」「バイオ技術者(中級)」「食品衛生責任者」などがあります。
たとえば日本酒の製造を専門とする企業への就職を目指す場合でも、広く食品に関する知識が役に立つことあります。
就職時には大きなアピールポイントにもなりますから、目標を決めて資格取得にチャレンジしていきましょう。

醸造技術者(酒つくり技術者)に関連する資格試験

危険物取扱者 ※国家資格

ガソリン、硫黄など火災の危険性が高い物質は、消防法において危険物と指定されており、一定量以上の危険物を貯蔵、または取り扱う化学工場等の施設では、危険物の取り扱いと定期点検を行う「危険物取扱者」を置くことが義務づけられています。
危険物取扱者は、これらの危険物を取り扱うために必要な国家資格であり、各都道府県知事の委任を受けた「財団法人消防試験研究センター」が実施しています。
免状の種類によって取り扱うことのできる危険物が異なり、すべての危険部を取り扱うことができる「甲種」と、危険物の種類によって1~6類まで分類された「乙種」、ガソリン、灯油、軽油、重油など第4種の中でも限られた危険物のみを取り扱う「丙種」があります。
醸造技術者には、一見無関係の資格に思えますが、醸造の過程では加熱等において引火性液体を扱うことも多いため、知識の一つとして身につけておくと現場でも役に立つでしょう。

主催: 財団法人 消防試験研究センター

バイオ技術者(中級・上級)

バイオ技術を利用できる能力を判定する試験です。高校生を対象とした「初級」、大学や専門学校等で指定の過程を修了した者を対象とした「中級」「上級」があります。 中級では、遺伝子組換え技術や細胞融合技術、生物などの利用技術や、これらを行うための安全管理に関する知識を認定します。上級は、生物利用技術を中心に遺伝情報利用技術や増殖能利用技術、またそれらに関する知識を持ち、指導的立場でそれを応用できる資質・技術を認定するものです。
バイオテクノロジーは、いわば醸造・発酵に関する技術の中核です。ぜひ取得しておきたい資格です。

主催:NPO法人 日本バイオ技術教育学会