なりたい仕事のことを知る ナリカタ

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朝から晩までクレイと格闘した経験が今の仕事に活かされています。

早舩 晃一さん自動車モデラー(株式会社本田技術研究所四輪R&Dセンター)

  • インタビュー内容・勤務先等は取材当時の情報となります

クレイモデルを何回も削って良くなっていくのが本当に楽しい

高校を卒業してから、専門学校でいろいろなことを学んでから今の会社に入社しました。仕事では"フィットMMC"や"ステップワゴン"のフェイスまわりなどを担当させてもらいました。
専門学校の体験入学のとき、自動車モデラーの授業を見学した際に先輩がクレイを削っている姿を見て「こんな楽しそうな仕事があるのか」と思いましたね。実際に自動車モデラーになってみて、自分でクレイモデルを何回も削り直してみて、だんだんと良いデザインになっていくときは本当に楽しいと感じられます。
自分の場合は、就職の前に学校でいろいろなことを学べたことは良かったと思います。授業で特に役に立っているのは週に1回、企業のモデラーが学校を訪問してアドバイスをくれる授業ですね。そこでプロの仕事の緻密さを初めて目にすることができましたし、別のモデラーからは道具を自作する方法も教えてもらいました。高価な道具を購入するのもいいけれど、自分の手にしっくりくる道具を自作すれば、もっとスピーディに、ディテールまで的確な仕事ができるようになるんです。
朝から晩までクレイと格闘したことや、実際の1/5のモデルをつくっていくなかでプロのテクニックを学んだことなど、就職前にしたいろいろな苦労はきっと今の仕事に活かされていると思います。