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仕事を知る

コンサートプロモーターとは

感動のコンサートを作り上げるプロフェッショナル!

コンサートプロモーターとは、コンサートの企画を行い、チケットのプロモーション(宣伝、販売促進)を行い、コンサートの開催を滞りなく行えるよう取りはからう仕事をします。コンサート会場の確保、舞台監督、照明やPAなどのスタッフを決めるのもプロモーター。チケット販売の企画を練り、雑誌広告や情報誌などで広報し、チケットを販売します。コンサート当日は、会場設営や、会場警備、出演アーティストの送迎などを行います。

もともと日本では、江戸時代から寄席や歌舞伎を行う芝居小屋をはじめ、多くの人を集めて演芸会や演奏会などを行う「興行」と呼ばれるものがありました。その興行を取り仕切る人のことは興行主と呼んでいましたが、時代を経てコンサートの運営を専門的に行う職業を、コンサートプロモーターと呼ぶようになりました。呼び方は変わっていますが、コンサートプロモーターは歴史のある職種です。
コンサートプロモーターが手がけるコンサートは2種類あります。コンサートの委託をうけて運営を行う「委託興行」と、自らが主催者となってコンサートを開催する「自主興行」です。
芸能プロダクションや、レコード会社からコンサートの企画・運営を依頼されて行うコンサートは、委託興行と呼ばれ、この場合のコンサートプロモーターの収入は、主催者から支払われる企画・運営費です。
海外からのアーティストを招集したり、アーティストを集めて行う音楽フェスティバルは自主興行が多く、この場合のコンサートプロモーターの収入は観客が支払うチケット代となります。
最近は、アーティストのCDプロモーションの一環として芸能プロダクションや、レコード会社が主催となり、コンサートを開催することが主流になってきています。いずれにしろ、コンサートプロモーターは、古くからある、コンサート運営のプロフェッショナルといえるでしょう。

SPECIAL INTERVIEW

コンサートプロモーターの魅力

コンサートプロモーター
高田 雄貴さん

プロフィール

キョードーグループでメジャーアーティストのコンサートツアーを制作。フジテレビ「お台場合衆国」テレビ朝日「Mステスーパーライブ」他メディアとコラボした大型イベントを担当。音楽以外にもレアルマドリッド(サッカー国際試合)等スポーツイベントなど幅広く活躍。

アーティストとともに、最高のステージを生み出せることが魅力。

高校生の頃から、漠然と「音楽」に関わる仕事をしたいと思っていました。好きな音楽を自分の手で作りたい!大好きなアーティストと仕事をし、もっと有名にしてやる!そんな夢を持っていましたね。
それからコンサート制作会社に入社したんですが、最初の頃は仕事のこともよくわらないままに機材を運んだり、ひたすら街頭でチラシを撒いていたりして…。「思ったのと違う」なんて考えたこともあったかな。
「このアーティストのライブを開催したい!」「こんなコンサートを企画したい!」そんな自分の考えを実際の仕事に反映できる様になるには、多くの経験や人脈が必要とされるので、「厳しい業界だなぁ」なんて思うかもしれませんね。
でも、自分の担当するアーティストのライブを、思ったように企画制作していけるときは最高に楽しいですよ。アーティストと対等に話し合ってライブを作っていくことができますからね。そうやって制作したツアーの最終日に、アーティストからステージに呼ばれて、満員の観客の前で紹介されたときがあったんですけど、そのときは最高に興奮しましたね。
最初は大変かもしれない。でも、失敗にめげずに何回もトライする気持ちが重要だと思います。はじめから上手くいくはずないし、でも「参加すること」が経験として後で活きてくる業界。もちろん、仕事をする上で音楽に関する基本的な知識は必要ですが。
誰でも、いつかは学生から社会人へと変身します。その仕事が、自分の好きなことだったら最高じゃないですか。社会人として仕事はするのは当然ですが「好きなこと」を選べるチャンスは数少ないと思います。高校生活でしっかりと的を定めて、自分の「好きなこと」を仕事に出来るよう、いろんなことにトライしてください。そして、自分の手で「自分の夢」をしっかりつかんでください。