「登録販売者」の資格は必須!医薬品に関する広い専門知識が求められます
登録販売者の試験は、各都道府県で管轄・実施されており、厚生労働省が定めたガイドラインと出題範囲をもとに、各都道府県で作成されています。
試験問題は、下記の5つの章から構成されており、医薬品の種類と作用、副作用といった基本知識はもちろん、人体の構造・機能や医薬品の法律に関する知識まで、医薬品とその販売に関する幅広い専門知識が求められます。
全120問の筆記試験で、全体の70%以上の正解率で合格となりますが、上記の5つの章のすべてにおいて、36%以上の正解率でなくてはなりません。
全体で70%以上をクリアしていても、どれか1つでも35%以下の章があると不合格になってしまいますので、各分野で満遍なく点が取れるように、広い領域をしっかりと勉強しておく必要があります。
合格率は、都道府県によって異なりますが、東京、千葉などの関東圏では60〜70%前後が平均のようです。
また、試験は無条件に受けられるわけではなく、実務経験の有無など細かな受験資格が定められていますので、受験する都道府県のホームページなどで事前によく確認しておきましょう。
「登録販売者への道のり」でも受験条件を紹介しています。
試験開催時期 | 年1回 |
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試験開催場所 | 各都道府県(会場は都道府県によって設定されます) |
受験資格 |
いずれかの条件を満たすこと
受験資格を簡単にまとめると、上記のようになりますが、学歴や実務経験に関しても細かな規定がありますので、受験する都道府県のホームページ等で事前によく確認しておきましょう。 実務経験については、薬局・ドラッグストアなど医薬品を取り扱う場所で、1カ月に80時間以上、連続した期間務めていることが条件で、原則として1つの店舗での勤務とされています。 業務内容は下記すべての項目を満たしていることが必要になります。
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試験方法 | 筆記試験(240分) |
試験科目 |
上記5つの章から120問が出題されます ※厚生労働省のサイトで、登録販売者試験のガイドラインや例題などもご覧いただけます |
受験料 | 都道府県によって異なりますが、13,000円前後が一般的です |
申し込み方法 | 願書および実務経験証明書などの必要書類を、受験する各都道府県へ提出する |
試験に関する 照会先 |
各都道府県の福祉保健局(保険福祉局)
【参考】東京都福祉保健局 |
薬店経営者に関連する資格としては、登録販売者の他にもこのような資格があります。
知識の幅を広げるために、またサービス業のプロとして、持っておくと役に立つ資格です。
「サービスマインドの育成」を目指して、実務技能検定協会が主催する検定試験。
サービス業務に対する心構えや対人心理、応対の技術や言葉遣い、サービス業における振舞いなど、サービスに対する考え方や行動指針が問われます。
医療系や美容系、ファッション系の専門学校生のほか、病院やホテル、金融系で働く社会人の受験も増えています。
合格率は、3級:70% 2級:65% 準1級:75% 1級:25% 前後
毒物及び劇物の製造業、輸入業、販売業では、専任の「毒物劇物取扱責任者」を置き、保健衛生上の危害の防止にあたることが定められています。「毒物劇物取扱責任者」は、これらの業務に携わる上で必要な国家資格であり、試験は各都道府県が管轄、実施しています。
調剤薬局事務としてはたらく上で、直接的に薬剤を触ることはありませんが、局内では様々な物質、薬剤を扱っており、それに携わる仕事をしているため、知識として持っておくと役に立つでしょう。
「毒物及び劇物指定令」で毒物に分類される代表的なものに、ニコチン、水銀、シアン化ナトリウム、劇物に分類される代表的なものには、塩化水素、カリウム、クロロホルムなどがあります。
主催: 各都道府県の保健福祉局(福祉保健局)
参考:東京都福祉保健局