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仕事を知る

鍼灸師の仕事

伝統的な東洋医療法で自然治癒を高め
病気の治療や人々の健康づくりに貢献します

鍼灸治療の起源である東洋医学では、身体の中を巡っている「気」の流れが悪くなると病気になる、と考えられています。この気が流れる道「経絡(けいらく)」には、「経穴(けいけつ)」というものが点在していますが、これがいわゆる「ツボ」と呼ばれるものです。
鍼灸師は、はりやきゅうを使いこの経穴(ツボ)を刺激することで気の流れを正常にし、人間が本来持っている自然治癒力(免疫力)を高めることで病気の治療や予防を行います。

鍼灸治療は、ツボを刺激することで血流を促進したり、自律神経に働きかけて内臓機能や内分泌系を正常化する作用があるため、肩こりや腰痛といったいわゆる医療分野だけでなく、スポーツ選手のリハビリや体づくり、美容分野、そしてアレルギー治療や精神安定などにも効果が期待され、鍼灸師の活躍の場はどんどん広がっています。
ただし、鍼灸治療のニーズが広がるということは、治療に訪れる患者さんや疾患のケースもそれだけ多様化しているということであり、これからの鍼灸師は、より幅広い知識が求められ、資格をとるだけでは通用しない職業であることも事実です。
様々な症状を的確に判断し、治療を行うためには、新しい医学や現代の病気に関しても敏感でなくてはならず、生涯学び、成長し続けなければならない職業であるともいえます。