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DNA技術者の仕事

遺伝子工学の最先端で研究員、技術職として活躍!未知の世界の解明が医学の進歩にもつながります

DNA技術者の仕事を大きくまとめると、DNA(遺伝子)の解析や、DNAを利用した技術、医薬品、食品などの研究開発になります。

DNA(遺伝子)解析

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DNA解析は、微量の血液や組織片などを特殊な機械にかけて遺伝子の配列や特徴を調べますが、これによって病気の早期発見やアレルギーの発見、また動物の行動圏や生物の品種の研究にもつながります。DNA解析は、植物なら5mm四方の葉片や花弁、動物なら粘膜や血液、または体毛や爪などでも分析が可能なため、動物を傷つけることなく研究が可能です。

期待が高まる医療技術の研究開発

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バイオテクノロジーや遺伝子工学はあらゆる業界で研究が行われていますが、近年特に注目を集めているのが、遺伝子工学を利用した「医療技術」の研究開発です。高齢社会や病気の多様化、化学治療や放射線治療の副作用に対する懸念から、新しい医療技術の開発は急務とされており、「遺伝子治療」「再生治療」「細胞療法」「免疫治療」「不妊治療」など、生物の仕組みや働きを利用した医療技術の研究が各所で進んでいます。こうした技術開発のための研究現場で、たくさんのDNA技術者が活躍しています。

また近年は、製薬業界でもバイオ医薬品の開発が進んでいます。従来の医薬品は、化学物質の組み合わせによってつくられるものがほとんどでしたが、化学物質の組み合わせではすでに新薬が生まれにくくなっていること、さらに、副作用が少なく、がんやリウマチなどの治療を得意とすることも、バイオ医薬品が注目を集める理由の一つです。高齢化が進むこれからの日本では、こうした特性をもつバイオ医薬品の需要が高まることは必至とされ、ここにもまた、DNA技術者の活躍フィールドが広がっています。