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仕事を知る

幼稚園教論の仕事

生活習慣やマナー、社会性などを教えながら、
こどもの人格形成と身体発達を助長します

こどもたちの人間性と身体の成長をサポート

幼稚園はこどもたちにとって、小学校に上がるための準備の場でもあります。幼稚園教諭は、こどもたちに生活習慣や集団生活におけるルールを教え、遊戯やスポーツを通じて感性や才能を伸ばし、心身の健やかな成長を支えます。幼稚園での3年間はこどもたちの人格形成にとって非常に重要な時期なので、幼稚園教諭たちはこどもたちの「得意なこと」や「好きなこと」を見つけ、それらを伸ばすよう指導を行っていきます。

また、幼稚園では、こどもたちに簡単なひらがなや数字を教えたり、「しつけ」を行う場所でもあります。これから小学校にあがり、様々なルールの中で生活できるよう、「してはいけないこと」や「守らなくてはいけないこと」をしっかり教えるのも、幼稚園教諭の大切な仕事です。

教育カリキュラムや指導計画の作成も

保育士と比べると、幼稚園教諭はこどもたちと接している時間が比較的短いですが、決して勤務時間が短いわけではありません。幼稚園教諭の仕事は園児が登園してくる前から始まり、降園後も続きます。幼稚園教諭の1日の流れとしては、まず園児たちが来る前に出勤し、こどもたちをバスで迎えにいきます。園児たちが登園したら健康状態をチェックし、午前・午後と分けてお遊戯やスポーツを一緒にこなしたり、勉強を教えた後、園児たちの降園の準備をします。園児たちが帰宅した後は、教室を掃除したり、教育カリキュラムを考えたり、行事の企画や準備などを行います。

昼間こどもたちの面倒を見たり、一緒に遊戯などをする一方で、幼稚園教諭には、教育者としてこどもたちを育てるための計画を立てる力や指導力も必要です。

近年では女性の社会進出やライフタイルの多様化に伴い、幼稚園で園児たちを預かる時間も長くなっています。また、幼保一元化の実施により、幼稚園と保育園が一体となった認定こども園の設置も進んでおり、幼稚園教諭が活躍できる場所はますます拡大しています。今後、幼稚園教諭がさらに仕事の幅を拡げるためには、保育士資格も取得し、幼児教育と保育どちらにも対応できるようにしておく必要があるでしょう。