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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

幼保一元化により、幼稚園教諭の活躍の場はさらに拡大。
自身の能力を活かせる職場を見つけましょう

主な就職先
  • ・私立幼稚園
  • ・公立幼稚園
  • ・認定こども園

医療秘書 職業データ

就業時間 176時間/月 ※就業場所によって異なる
平均給与 17~22万円/月(初任給)
就業者の男女比 (男性)2:(女性)8
  • 給与は就業場所や経験年数、スキルによって異なりますので、経験を積んで昇給、ステップアップを目指します

公立幼稚園と私立幼稚園の違い

幼稚園教諭の主な就職先は、公立または私立の保育園です。
公立の幼稚園は自治体が運営する機関なので、幼稚園教諭は教員採用試験に合格した後、公務員として採用されています。教育方針はこどもたちの主体性を活かし、比較的のびのびとした教育を行なっている傾向があります。

対して私立幼稚園はほとんどが学校法人の運営する機関です。園ごとに教育カリキュラムに特徴があり、英才教育を行っている園から遊びを中心にのびのびとした教育をモットーにしているところまで、方針は実に様々です。

採用基準や待遇は園によって異なります。特に公立に比べ、私立ではその傾向が強いようです。

幼保一元化の動きを受けて

幼稚園に加え、新しい活躍のフィールドとなりつつあるのが、幼保一元化の実施に伴い設置が進んでいる「認定こども園」です。幼稚園と保育園が一体となった「認定こども園」では、0歳~5歳までのこどもを預かるので、これまで3歳以上の園児と接してきた幼稚園教諭も、3歳以下のこどもたちと触れ合う機会が増えます。
また、遅い時間までこどもたちを預かることができるので、夕方以降も園児と過ごすことも増えてくるでしょう。そうしたワークスタイルの変化への適応力、幼児教育と保育どちらもの知識・技術が、今後、幼稚園教諭に問われるようになります。

また、「認定こども園」で働くためには、保育士資格と幼稚園教諭免許が必要となるので、これから幼稚園教諭を目指す人は、どちらの資格・免許も取得しておくとよいでしょう。

TOPICS!

「幼保一元化」とはどんな政策?

政府がすすめる「幼保一元化(※1)」とは、保育園と幼稚園を一つにすることで、さらに子育てをしやすくする環境をつくるための政策です。近年では女性の社会進出などにより、幼稚園に対しても「こどもを遅くまで預かって欲しい」という要望が出るようになり、それに対応する幼稚園も増えてきました。 また、不景気などの影響を受け、共働きとなる夫婦も増加傾向にあります。そのため少子化であるにもかかわらず、こどもを保育園に預けたいという声は年々高まる一方です。現在ではその要望数が保育園の定員をオーバーしてしまい、保育園に入園申請を出しているのに入所することができない「待機児童」も多く存在します。 こうした問題を解決し、こどもたちが均等に教育・育児サービスを受けられるようにと提案されたのが「幼保一元化」で、この政策を実施する施設を「認定こども園」と呼びます。長時間こどもを預かり育てる保育園と、より充実した教育を行う幼稚園が一体となった認定こども園の数は、平成22年4月1日までに500件を超えており、これからも増加する傾向にあります。それに伴い保育士・幼稚園教諭を求める声は、今後さらに増えていくと考えられます。

※1:文部科学省・厚生労働省のサイトで詳しい情報を御覧いただけます