なりたい仕事のことを知る ナリカタ

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なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

必要なのは動物に対する愛情と責任感、観察力や好奇心が飼育員を成長させる力

水族館飼育員になるためには、魚やイルカなどの水生生物が好きで、興味があることが大切です。また水族館では多くの魚類を始め、ハ虫類や両生類、アシカやペンギンなど、数多くの生物を展示しています。担当も自分の興味のある生物だけになることはありませんので、幅広く興味を持ちましょう。

生き物の関わる仕事ですから、専門知識を身につけておくことは、不可欠です。高校程度の生物学と,専門学校や大学などで水生生物の基礎的な講義となる魚類学,海洋生物学,海洋哺乳類学,ならびにこれらに関する生態学などを学んでおきましょう。また、学ぶだけでなく、そこから自分自身で考えた疑問点や不明な部分を質問する,あるいは講義をもとにして自分自身で考え,調べるという姿勢を身につけておくことも、水族館で活躍するプロとして必要です。

生き物だけでなく、人と接すること、人を楽しませることが好きなことも重要な資質。より生物を理解してもらうための展示企画を考えたり、ショーや解説を担当する施設もあります。生物の生態や特徴をどうしたらもっと伝えることができるかを考える力や、来園者に満足してもらうためのサービスマインド、ホスピタリティも身につけたい力です。

水族館飼育員に求められる資質

元気であること、明るいこと、そして素直なこと、そして自分の考えや意見を前面的に出せること。これらが資質になるであろうと思います。しかし、水族館などでの仕事は,関連する人たちとのチームプレーで成り立っている部分も少なくありません。したがって、人とのコミュニケーション能力と、その協調関係を上手く維持できる素質、もしくはそれを自分の中で育て、自分自身と関係する人たちと、より良い業務展開に発展させうるような展望を持つような人材であれば言うことなしです。(岸和田市立きしわだ自然資料館アドバイザー、芥川緑地資料館(あくあぴあ芥川)主任研究員 花﨑勝司さん)