新しい化粧品を開発するためには、様々な成分を混ぜあわせ、何度も試作をしながらベストな調合を求めていきます。
特に、一から新商品を開発する場合は1～2年という開発期間を要することもあり、その長期間、成分を分析したり過去の製品や他の製品と比較したり、とにかく実験の積み重ねです。
さらに、安全性や使用感も追究していかなければならないため、原材料や成分、皮膚科学などに関する専門知識はもちろん、長期間の実験に根気強く向きあう「忍耐力」があること、そして「化学や実験が好き」という人でないと務まらない職業だといえます

開発はチームで行われることが一般的であるため、人と協力しながら開発に携わるコミュニケーション力、出された指示通りに動くのではなく、自分から積極的にアイデアや意見を出す前向きな姿勢、そして化粧品に関する企画やアイデア、自分の意見を人に伝えるためのプレゼンテーション能力も大切です。

開発者、技術職であるため、専門分野の知識や技術はもちろん必要ですが、開発するのは「化粧品」であるため、テクニックだけでなく、「化粧品が好き」という気持ち、化粧品やメイクアップへの興味がある人でなければ務まらないでしょう。
また、化粧品は成分だけでなく、質感や見た目、使い心地も重要なポイントであり、感じ方や効果も人によって違うため、消費者の視点で開発に携わることが大切。人の気持ちになって物事を考えることや、流行に対するアンテナ、そして「感性」も求められます。
近年、医学や皮膚科学、そして化粧品関連の技術も日々進歩しているため、新しい知識や技術への興味、また、常によりよいものをつくろうとする向上心や「チャレンジ精神」のある人が、この職業には向いているといえます。