フランス語の「オート=高級な」と「クチュール=仕立て・縫製」が組み合わされてできた言葉。
言葉の意味的には「オーダーメイドでつくられる一点物の高級服」を表し、高級洋裁(店)とも訳される。 ただし、ファッション業界では通常、パリの高級衣装店組合(通称「サンディカ」)に所属する加盟店のことをさし、代表的なブランドとしては「シャネル」「クリスチャン・ディオール」「ジバンシィ」などがある。
これに対し、「高級既製服」のことをフランス語で「プレタ・ポルテ」という。
レディースの服を作る男性デザイナー(または男性裁縫師)はクチュリエ、女性デザイナー(または女性裁縫)はクチュリエールと呼ばれている。オート・クチュールの主任デザイナーを、クチュリエと呼ぶことも多い。クチュリエはブランドの総責任者で、デザインテーマの決定から、裁断、縫製までを統括。企画を製品化する権限を持つ。またクチュール・プレタは、オート・クチュール感覚のプレタポルテのこと。高級な素材を使って、手作り部分が多いドレス、コートやジャケットなどの服を作る。
オート・クチュールとは、上質な素材を使って、熟練した技術で、オリジナル・モードを生み出す高級衣装店