まずは所定の研修機関で「旅程管理主任者」の資格取得を。英語系の資格やAXESSの実用検定も役立ちます
ツアーコンダクターとして働くためには、「旅程管理主任者」の資格が必要となります。この資格は国土交通省に登録された研修機関で研修を受けた後、サブのツアーコンダクターとして有資格者に同行し、実務経験を積むことで取得できます。(18歳以上であれば誰でも受験することが可能です)。まずは研修機関で「基礎添乗業務研修」を受けることから始めましょう。
また、海外ツアーに同行する場合は語学力も必須となります。英語のスキルを採用条件としている企業も多いので、これからツアーコンダクターを目指す人は英語系のスキルも高めておくとよいでしょう。現在、英語能力の指標として見られることが多いのは、「TOEICテスト」や観光業務従事者のための英語検定となる「観光英語検定」です。TOEICの場合は、800点くらいを目指しましょう。
さらに観光案内のために「旅行地理検定」や、航空券の予約・発券、空席紹介などができるコンピュータシステムAXESSの「AXESS実用検定」、韓国語や中国語関係の語学検定なども、就職や実務の際に役立ちます。
ツアーコンダクターの仕事はツアープランナーや通訳ガイドなどの職種へシフトすることが可能です。就職前だけでなく、就職してからも様々な資格を取得することで、将来色々な仕事に挑戦することができるでしょう。
メインのツアーコンダクター(添乗員)として働くために必要な資格。国土交通省に登録された研修機関で「基礎添乗業務研修」を受けた後、実務研修を修了することで資格が取得できる。なお、この資格は、国内ツアーに同行できる「国内旅程管理主任者」、海外ツアーにも同行できる「総合旅程管理主任者」の2種類が存在する
英語によるコミュニケーション能力を評価するテストで、世界150カ国(※)で実施されている。リスニングとリーディングテストを行い、トータルスコアを評価指標とする。合格・不合格といった判定はない(※ = 2013年現在)
旅行や観光、ホテル、レストランなどで職業として外国人観光客に接する人を対象とした、英語能力の検定試験。日常的な会話の他に業界専門用語や独特の言い回しなどの知識も問われる
旅をより楽しく充実したものにすることを目的とした検定。各観光地の地理に関する知識が問われる。2級まではオンライン受験も可能
主催:旅行地理検定協会
航空券の発行や航空便の予約・空席照会などが行えるコンピュータシステム「AXESS」の操作能力と応用能力を審査する検定試験。3級〜1級の3ランクに分けて試験が行われる
中国語能力を問う検定試験。日本国内では、中国語能力を測る指標として扱われることも多い。準4級〜1級まで全6段階に分かれている
韓国語を母国語としない者を対象とした、韓国語能力検定試験。大韓民国認定の試験であり、世界35カ国で一斉に実施されている
主催:財団法人韓国教育財団