なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

精神に章がいを持つ人々の「心」に寄り添い、
根気強く支えていけるタフな精神力が必要です

必要資格
  • ・精神保健福祉士 国家資格
求められるスキル・資質
  • ・コミュニケーション力 ・冷静な判断力 ・調整力 ・根気強さ ・タフな精神力 
  • ・思いやりをもって相談にのれる人 ・好奇心旺盛な人

思いやりの心と人権尊重の基本姿勢を忘れずに

精神障がい者の社会参加を支援する精神保健福祉士は、精神医学から心理学、社会福祉全般まで、幅広い専門知識が必要です。相談援助の対象者の中には、うつ病、パニック障害、各種依存症、PTSDなど、様々な症状の人がいますが、その多くは自分の気持ちを表現するのが苦手で、他者とのコミュニケーションがうまくとれず、日常生活や就労に関して困難な状況にあります。そんな彼らの悩みを聞くことから、精神保健福祉士の仕事は始まります。

利用者の信頼を得て心を開いてもらうためには、思いやりの心と人権尊重の基本姿勢を忘れてはいけません。相手の心に寄り添って、相手の悩みや望みをしっかりと理解することが、支援の第一歩となります。その上で適切な助言をするためには、相手に同化することなく、一定の距離を保ちながら、常に客観的な視点で接することが大切。安心感を与えられるような穏やかな態度で、どんな問題にも対処できる柔軟性と冷静な判断力が求められます。

様々な他業種の人と協力して問題解決に取り組む

精神にハンディキャップを持つ人は、偏見や差別を受けることも少なくないため、社会に適応するまでには非常に時間がかかるもの。たとえ回復したとしても、社会復帰することはなかなか難しいといわれています。そういった現状の中で支援をしていくのは、精神面での負担がかなり大きいかもしれません。それゆえ精神保健福祉士には、精神的にタフであることはもちろん、最後まで投げ出さずに責任を持って取り組める根気強さとチャレンジ精神のある人が求められます。
精神保健福祉士は支援活動を通して、様々な他業種の人々と協力して問題解決に取り組みます。そこにはいろんな専門領域のルールや価値観が存在するので、協調性や調整力なども必要不可欠。業務内容も幅広く、たくさんの人と関わりながらいろんな経験ができる仕事なので、好奇心旺盛な人に向いているといえます。

精神障がい者の相談援助を主な業務とする精神保健福祉士にとって、専門的な知識や技術はもちろんのこと、コミュニケーション力は必要不可欠。人権擁護の視点に立って行動でき、あらゆる問題に対処できる柔軟性や冷静に的確な助言ができる判断力、様々な専門家と連携する上での調整力なども求められます。また、障がい者支援は長い時間と労力がかかる仕事なので、根気強さとタフな精神力も必須の資質です。