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ヘアスタイリストの試験情報

筆記試験に加えて実技試験もアリ。
目標を決めてしっかり勉強しておきましょう

美容師養成施設の必要課程を修了すると、国家試験の受験資格が得られます。
国家試験は筆記と実技があり、両方に合格すると美容師免許を申請、取得することができます。
試験は実技試験から先に実施され、約1ヶ月後に筆記試験が行われます。

技術と衛生措置が問われる実技試験

実技試験では、第1課題と第2課題があり、第1課題は「カッティング」。制限時間内に指定のヘアスタイル(グラデーションボブスタイル)をつくることが求められます。第2課題では、パーマの基本技術である「ワインディング」か、セッティングの基本技術「オールウェーブセッティング」が出題されますが、これはどちらが出されるか直前まで分からないため、どちらも完全にできるように技術を身につけておく必要があります。

また、実技試験では衛生上の取り扱いも重視されており、必要な衛生措置の知識をしっかりと頭に入れ、衛生的な扱いができるようになっていなければいけません。

幅広い分野の専門知識が求められる筆記試験

筆記試験は50問100分で、合格点は60点以上。

美容師免許、美容所の開設に関する関係法規をはじめ、美容室内の環境衛生、感染症といった衛生管理、骨格や皮膚、器官など身体の機能や構造に関する知識、そしてシャンプー、カット、カラーリングといった美容技術に関する知識まで、美容師として必要な幅広い専門知識が問われます。

合格率

合格率は回によって開きがあり、通学制卒業者の合格率は80%前後、通信制卒業者の合格率は60%前後。

筆記試験、実技試験ともにクリアしなければならないため、しっかりと試験勉強をして臨みましょう。

合格率の詳細は「理容師美容師試験研修センター 」のサイトでご覧いただけます

美容師国家試験の概要

受験資格

美容師養成施設で、次の課程を修了した者

昼間課程 2年以上/夜間課程 2年以上/通信課程 3年以上

※ただし、平成10年3月31日以前に入学した者については、次の課程を修了した後、1年以上の実地習練を経ていることが条件となる

昼間課程 1年以上/夜間課程 1年4ヵ月以上/通信課程 2年以上

[試験の免除]

前回の試験で「実技試験及び筆記試験」の両方を受験し、筆記試験のみに合格した場合は、申請を行うことで、今回の試験に限り、筆記試験の受験が免除されます

受験料

実技試験・筆記試験の両方を受験する場合:28,500円

実技試験のみ受験する場合:14,700円

筆記試験のみ受験する場合:13,800円

申し込み方法 受験願書および受験料を「財団法人 理容師美容師試験研修センター」へ提出(郵送)する
試験に関する照会先

財団法人 理容師美容師試験研修センター

〒135-8507 東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビル B棟9F

TEL:03-5579-0911

実技試験

試験開催場所

47都道府県で開催

試験科目

1)美容の基礎的技術
第1課題 カッティング (グラデーションボブスタイル):制限時間20分
第2課題 セッティング (ワインディングまたはオールウェーブ)

2)美容を行う場合の衛生上の取り扱い

筆記試験

試験開催場所

次の16都道府県で実施。同一都道府県内に複数の試験会場がある場合、会場を選ぶことはできません。

北海道、岩手県、宮城県、埼玉県、東京都、神奈川県、石川県、愛知県

大阪府、兵庫県、広島県、愛媛県、福岡県、鹿児島県、沖縄県

試験科目

(1) 関係法規・制度
(2) 衛生管理(公衆衛生・環境衛生、感染症、衛生管理技術)
(3) 美容保健(人体の構造及び機能、皮膚科学)
(4) 美容の物理・化学
(5) 美容理論

その他の関連資格

美容師免許の他にも、これらの資格があると就職時や現場で役に立ちます。

【JMAメイクアップ技術検定(4級/3級)】

国際的に通用するメイクアップアーティストの育成を目指し設けられた検定試験。4級から1級まであり、下の級に合格すると次の上位級を受験できます。
4級は筆記試験のみで、皮膚科学理論やキンケア理論、メイクアップの基礎知識などが出題。3級以上は実技試験もあり、スキンケアからベースメイクの技術、1級では接客マナーやカウンセリングのスキルも問われます。
サロンでは、メニューの中にメイクを取り入れているところが多いため、専門知識、技術を身につけていると現場で活かすことができます。

主催:社団法人 日本メイクアップ技術検定協会

【着物着付師(初伝・中伝)】

和装に関する専門的な知識と技能を習得し、自分や人の着付けができるようになる他、上位級では着付け教室の開設も可能になります。
初伝は、浴衣から外出着までを自分で着るための知識と技術を学び、中伝ではフォーマルな着物の着付けのスキルを活かし、七五三の着物や留袖、振袖、袴などを人に着せることができるようになります。
浴衣や着物、袴の着付けは、メニューの一つとして扱うサロンも多いため、資格を持っていると現場でも活かすことができるでしょう。

主催:財団法人 国際美容協会 山野流着装