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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

幼保一元化により、保育士の活躍の場はさらに拡大。
自身の能力を活かせる職場を見つけましょう

主な就職先
  • ・保育園
  • ・児童福祉施設
  • ・医療施設
  • ・認定こども園

職業データ

就業時間 176時間/月※就業場所によって異なる
平均給与 17~22万円/月(初任給)
就業者の男女比 (男性)1:(女性)9
  • 給与は就業場所や経験年数、スキルによって異なりますので、経験を積んで昇給、ステップアップを目指します

高まり続ける保育士の需要

保育士の主な活躍のフィールドは、保育園をはじめとする児童福祉施設で す。現在、全国には2万件以上もの保育園が存在していますが、待機児童 解消のため、今もなお保育園の数は増えています。施設の増加にあわせ、 保育士の需要は男女ともに高まり続けているのが現状で、今後もその傾向 は持続するといってよいでしょう。

得意分野を活かせる職場

保育士は、保育園だけではなく様々な児童福祉施設や医療機関でも活躍することができます。看護や薬に関する知識があれば医療保育士として病院などで働くこともできますし、介護の知識などを学んでいるのであれば、障害を持った児童たちをサポートする施設保育士という選択もあります。いずれにしても自分の得意分野やスキルなどをしっかり確立しておくことによって、選べる仕事の幅は大きく広がっていきます。

幼保一元化の動きを受けて

保育園と幼稚園を一体化させた「認定こども園」の設立が進みつつある今日、これまでは保育園や児童福祉施設が主な活躍の場だった保育士が、教育の場に出るチャンスも広がっています。今後も保育園・幼稚園に代わり増加するであろう「こども園」で働くためには、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要となります。これから保育士を目指す方は、保育士資格だけでなく幼稚園教諭の免許取得も視野に入れておくとよいでしょう。

TOPICS!

「幼保一元化」とはどんな政策?

政府がすすめる「幼保一元化(※1)」とは、保育園と幼稚園を一つにすることで、さらに子育てをしやすくする環境をつくるための政策です。近年では女性の社会進出などにより、幼稚園に対しても「こどもを遅くまで預かって欲しい」という要望が出るようになり、それに対応する幼稚園も増えてきました。
また、不景気などの影響を受け、共働きとなる夫婦も増加傾向にあります。そのため少子化であるにもかかわらず、こどもを保育園に預けたいという声は年々高まる一方です。現在ではその要望数が保育園の定員をオーバーしてしまい、保育園に入園申請を出しているのに入所することができない「待機児童」も多く存在します。
こうした問題を解決し、こどもたちが均等に教育・育児サービスを受けられるようにと提案されたのが「幼保一元化」で、この政策を実施する施設を「認定こども園」と呼びます。長時間こどもを預かり育てる保育園と、より充実した教育を行う幼稚園が一体となった認定こども園の数は、平成22年4月1日までに500件を超えており、これからも増加する傾向にあります。それに伴い保育士・幼稚園教諭を求める声は、今後さらに増えていくと考えられます。

※1:文部科学省・厚生労働省のサイトで詳しい情報を御覧いただけます