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資格・試験情報

学生のうちから受験できる国家資格も多数!目標を決めてチャレンジしてみましょう

組込みシステムエンジニアになるために、決まった資格などはありませんが、実践では、プログラミング言語をはじめ、機械の構造やOSの動作など、ハードウェア・ソフトウェアに関する幅広い知識が必要になります。
これらの知識を認定する国家試験や、マイクロソフトなどが主催する民間の資格など、エンジニア、IT関連の資格試験は多数存在し、世界共通の資格として認定されていたり、公的な評価基準として定着している資格もあるため、取得しておくと就職や転職にも役に立ちます。
試験の種類や難易度も幅広くありますので、目標を決めてチャレンジしてみるとよいでしょう。

組込みシステムエンジニアに関連する資格試験

IT関連資格のうち、唯一の国家資格

情報処理技術者試験※国家試験

経済産業省が認定する国家試験で、独立行政法人 情報処理推進機構により実施。一般企業からの認知や評価も高く、国家試験の一部免除が受けられるといった優遇制度もあります。難易度と分野に応じて12種類に区分(※図参照)され、学生でも制限なく取得できます。組込みシステムエンジニアを目指す人にとっては就職にも有利ですので、ぜひ取得しておきたい資格です。

情報処理技術者試験の一例

基本情報処理技術者(レベル2)

「情報処理技術者試験」の中でも企業評価が高く、学生でも最も取得しやすい資格です。情報技術全般に関する基本的な用語をはじめ、情報システム開発におけるプログラムの設計や開発、プログラミング言語を用いた開発とテストなど、情報技術全般に関する基礎知識と実践スキルが問われます。
★実施時期は年2回(春期・秋期)。試験は午前と午後150分ずつ行われ、両方の試験で100点満点中60点以上で合格となります。

合格率:年間平均27%前後

受験料:5,100 円(税込)

応用情報処理技術者(レベル3)

旧「ソフトウェア開発技術者」に代わる試験で、コンピュータおよびITに関する応用レベルの知識と技能が問われます。試験科目は、法務や経営戦略、システム戦略といった「ストラテジ」、プロジェクトやサービスマネジメントに関する「マネジメント」、そしてアルゴリズムやデータベース設計、ハードウェアといった「テクノロジ」の3分野から構成されています。 難易度はやや高く、専門学校やIT系のスクールで勉強して受験するのが一般的です。
★実施時期は年2回(春期・秋期)。試験は午前と午後150分ずつ行われ、両方の試験で100点満点中60点以上で合格となります。

合格率:年間平均22%前後

受験料:5,100 円(税込)

エンベデッドシステムスペシャリスト試験(レベル4)

「情報処理技術者試験」のうち最もハイレベルである「高度(プロフェッショナル)試験」の一つ。 開発システムにおける要件の分析、ハードウェア・ソフトウェアの要求仕様書作成、セキュリティ、開発環境、デバイスドライバなどの設計、システム確認テストなど、要求される機能や性能、セキュリティなどを、ハードウェアへの要求とソフトウェアへの要求に適切に分解し、最適な組込みシステムとして実現するための専門的な知識、技能が問われます。
★実施時期は年1回(春期)。試験は午前Ⅰ・Ⅱ、午後Ⅰ・Ⅱという4区分があり、すべての試験で100点満点中60点以上で合格となります。

合格率:年間平均17%前後

受験料:5,100 円(税込)

マイクロソフト認定プロフェッショナル(MCP)

マイクロソフト製品やWindows 対応のアプリケーション活用に関する知識、技術を認定する、世界共通の資格制度。
MCP認定プログラムには10種類の資格があり、そのうちいずれか 1 科目に合格すると「 MCP( マイクロソフト認定プロフェッショナル)」として認定されます。
この他、「MCSE(マイクロソフト認定システムエンジニア」や「MCSD(マイクロソフト認定ソリューションデベロッパー」といったより専門的な上位資格もあり、いずれかの資格を取得すれば、同社の最新情報が提供されたり、技術セミナーに招待されるなどの特典が受けられます。

合格率:年間平均17%前後

受験料:一般価格:1科目 17,850 円(税込)

学割価格:1科目 9,817 円(税込)

主催:マイクロソフト株式会社