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専門用語集

臨床検査技師に関する用語集

  • CRC
    Clinical Research Coordinatorの略称。治験コーディネーター、コーディネーターとも呼ばれる。
    治験を実施する医療機関において、被験者・医師・治験依頼者間の調整を行い、治験業務の円滑な進行と運営を支援する役割を担う。日本では、新GCP(医薬品の臨床試験に関する基準)が実施された1998年以降に誕生した新しい職種である
  • 医動物学的検査【いどうぶつがくてきけんさ】
    体内外の寄生虫を検出する検査。
    寄生虫は、ダニやノミなど体表面に寄生する外部寄生虫と、蟯虫や回虫など体内に寄生する内部寄生虫に分けられる。内部寄生虫の検出には、糞便検査、肛門に貼った特殊なテープを調べる方法などがある。従前は寄生虫学的検査と呼称した
  • 院内感染対策チーム【いんないかんせんたいさくちーむ】
    病院など医療施設において、感染症の感染経路の究明や感染の遮断に向けて感染管理を担当する。施設によって感染防止チーム、感染制御チームチームとも呼ばれる。
    一般に医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・設備管理者によって構成される
  • 救命医療【きゅうめいいりょう】
    緊急の疾患・外傷・中毒等に対して診断ならびに治療を行うこと。生体情報(バイタルサイン)を確認して、心肺停止などの重症例では蘇生処置も加える
  • 血液検査【けつえきけんさ】
    血液を採取し、採取した血液から病状などを調べる臨床検査の一つ。これによって検査できる項目は2000以上といわれており、癌、糖尿病などの生活習慣病をはじめ、アトピー、花粉症などのアレルギー反応、エイズ、白血病、また動脈硬化といった血管の状態も知ることができる
  • 血清学的検査【けっせいがくてきけんさ】
    血清中の抗原や抗体の有無または量を調べる検査。
    ウイルス感染症などを調べるために、血清中に現れる抗体を検出することで体内に侵入したウイルスの形跡を探る。免疫・血清検査ともいう
  • 公衆衛生【こうしゅうえいせい】
    成人病対策、伝染病予防、老人保健、母子保健、学校保健、環境衛生などを含む概念。集団の健康の分析に基づく地域全体の健康への脅威を扱う
  • 総合病院【そうごうびょういん】
    医療法に定義されていた病院の一部の区分だったが平成9年の医療法改正により廃止され、現在では概念的な呼び方。
    改正前の医療法では、病床数が100以上で、少なくとも内科・外科・産婦人科・眼科・耳鼻咽喉科の5診療科を持ち、化学・細胞・病理の検査施設、病理解剖室、研究室、講義室、図書室、その他省令で決める施設を備えていて、都道府県知事の認可を受けたものを指した。医療法改正後は「地域医療支援病院」が総合病院に相当するものとされている
  • チーム医療【ちーむいりょう】
    医療環境のモデルのひとつ。従来は医師が中心となって医療業務を形成していたものを、医者・看護師・薬剤師・臨床検査技師・臨床工学技士などの医療従事者がお互い対等に連携することで患者中心の医療を実現しようというもの
  • 超音波検査士【ちょうおんぱけんさし】
    臨床検査技師として、臨床経験を有し超音波認定医の推薦を受けた上で筆記試験合格者に日本超音波医学会が認定する。対象臓器ごとにより、さらに細分化されている
  • 糖尿病【とうにょうびょう】
    血糖値(血液中のブドウ糖濃度)が異常に高い状態をさす病名。
    著しいのどの渇きや大量の尿を排泄する状態、意識障害、昏睡まで症状はさまざまで、無症状の場合もある。長期にわたると体中の微小血管が破壊され、目や腎臓を含むさまざまな臓器に重大な傷害を及ぼす可能性がある
  • 微生物学的検査【びせいぶつがくてきけんさ】
    感染症の原因菌となる起炎菌の検出を主な目的とする検査。喀痰や尿・便など各種臨床検体を用いて、塗抹・培養・薬剤感受性検査を行う
  • 病理組織学的検査【びょうりそしきがくてきけんさ】
    被験者の生体の一部から切除した組織片を鏡検し、そこで見出される病変の状態を病理組織学的に診断すること。これによって、炎症の原因や、病変が悪性か良性か(癌か癌でないか)、結核などの特殊な疾患でないかどうかなどが診断でき、手術で摘出された臓器であれば、手術の完成度や病期なども判定できる。
    この診断結果によって臨床医が治療方針を決めるため、適切な処置が行われるためにも重要な検査となる
  • 免疫学的検査【めんえきがくてきけんさ】
    免疫反応が引き起こされるときに作られる抵抗物質である抗体の有無や量を調べる検査。病気の感染を診断したり、輸血の際の適合・不適合の判定などに使用される
  • 臨床検査【りんしょうけんさ】
    診療目的で行われる患者、傷病の状態を評価するための検査。
    糖尿病の長期コントロールのように検査値が大きな意味を持っている場合もあり、また、生活習慣病を自覚症状のない間に発見し早期治療を行うためにも重要
  • 臨床検査技師等に関する法律【りんしょうけんさぎしとうにかんするほうりつ】
    臨床検査技師の資格等を定め、医療および公衆衛生の向上に寄与することを目的とする法律。昭和33年施行
  • 診療放射線技師【しんりょうほうしゃせんぎし】
    病院・診療所などの医療機関において放射線を用いた検査・治療を業務とする国家資格で、診療放射線技師法により規定される