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資格・試験情報

国家試験合格は、臨床検査技師への第一歩
日々進化し続ける医療の現場をキャッチアップしましょう!

新ガイドラインに沿った出題へ

臨床検査技師国家試験は1回、例年2月下旬~3月上旬の1日(マークシート方式200問)で、午前と午後それぞれ150分ずつで実施されます(平成23年実績)。試験の問題と解答は、厚生労働省のホームページで公開されています。
現行の教育及び医療水準を踏まえて、平成20年より国家試験出題基準(ガイドライン)改正のための審議が行なわれ、平成23年春の臨床検査技師国家試験より、新ガイドラインに基づいた問題が適用されました。
出題科目は、「医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)、公衆衛生学(関係法規を含む)、臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含 む)、臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)、臨床血液学、臨床微 生物学及び臨床免疫学」となっています。

合格後も継続的な学びを

例年60%前後の正当率が合否のボーダーラインとなりますが、臨床検査技師国家試験の合格率は約70%と比較的高く、十分な対策をしていれば問題のないレベルの試験と言えるでしょう。専門学校をはじめとする専門教育課程で、日頃からしっかりと勉強してください。
臨床検査技師は、国家試験に合格して就職したとしても、実際の現場で仕事ができるようになるまでに数年掛かると言われています。国家資格取得後も、継続的に学び、より高いレベルの知識・技術を磨く姿勢が大切です。

試験開催時期 年1回 例年2月下旬~3月上旬の1日(合格発表3月下旬~4月上旬)
試験開催場所 北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県
(平成23年実績)
受験資格
  • 1. 学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができる者であって、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床検査技師養成所において、3年以上、法第2条に規定する検査に必要な知識及び技能を修得したもの(修業し、又は卒業する見込みの者を含む)
  • 2.学校教育法に基づく大学又は旧大学令に基づく大学において医学又は歯学の正規の課程を修めて卒業した者(卒業する見込みの者を含む)
  • 3. 医師若しくは歯科医師((2)に掲げる者を除く)又は外国で医師免許若しくは歯科医師免許を受けた者
  • 4. 次のいずれかに該当する者であって、大学、文部科学大臣が指定した学校又は厚生労働大臣が指定した臨床検査技師養成所において、医用工学概論、臨床検査総論、臨床生理学、臨床化学及び放射性同位元素検査技術学の各科目を修めたもの(修了する見込みの者を含む)※
  • 5. 学校教育法第90条第1項の規定により大学に入学することができる者であって、衛生検査技師法の一部を改正する法律の施行の際現に改正法による改正前の衛生検査技師法第15条第1号の規定により指定されている学校において、3年以上、法第2条に規定する検査に必要な知識及び技能の修習を終えているもの又は当該学校において改正法の施行の際現に同項に規定する検査に必要な知識及び技能を修習中の者であって、改正法施行後にその修習を終えたもの
試験方法 筆記試験(マークシート方式)
試験科目

医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む)、公衆衛生学(関係法規を含む)、臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む)、臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む)、病理組織細胞学、臨床生理学、臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む)、臨床血液学、臨床微生物学及び臨床免疫学

受験料

11,300円

申し込み方法

受験願書および必要書類を試験地を管轄する地方厚生局又は地方厚生支局に提出する

試験に関する 照会先

各受験地の地方厚生局又は地方厚生支局
〒330-9713
埼玉県さいたま市中央区新都心1番地1
さいたま新都心合同庁舎1号館 関東信越厚生局
TEL:048-740-0810

臨床検査技師に関連する主な資格

国家資格の他にも、あれば役立つ資格、関連する資格試験として「第2種ME技術実力検定試験」「バイオ技術者認定試験(中級・上級)」などが挙げられます。
細胞検査士、超音波検査士など、各専門領域に特化した認定上級資格もありますから、就業後も目標を定めて資格取得に挑戦しましょう。

【第2種ME技術実力検定試験】

ME機器(医療機器)・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識を有し、医師からの適切な指示のもとでそれを実際に医療に応用しうる資質があるかを検定するものです。

[主催]社団法人日本生体医工学会

【バイオ技術者認定試験(中級・上級)】

日々進歩するバイオ技術の進歩に対応し、遺伝子組換え技術、細胞融合技術といったバイオ技術を利用できる能力を判定する試験。高校生を対象とした「初 級」、大学や専門学校等で指定の過程を修了した者を対象とした「中級」「上級」があります。 中級は、遺伝子組換え技術や細胞融合技術、生物などの利用技術やこれらを行うための安全管理に関する知識が問われます。上級は、生物利用技術を中心とし て、遺伝情報利用技術や増殖能利用技術、またそれらに関する知識、指導的立場でそれを応用できる資質、技術が求められます。

[主催]NPO法人 日本バイオ技術教育学会