なりたい仕事のことを知る ナリカタ

  • ナリカタコラム

なりかたを知る

必要な知識・求められる資質

コミュニケーション力の他、臨機応変な対応と判断力、
視機能や検査機器に関する高い専門性も必須です

必要資格
  • 視能訓練士 国家資格
あるとよい資格・知識
  • 保育の知識・心理学
求められるスキル・資質
  • コミュニケーション力・観察力・臨機応変な対応力

視能訓練士は、医療職の中でも、目というとてもデリケートな器官を専門に扱う職業です。
当然、病院に来られる患者さんも、大きな不安を抱えていらっしゃる方がほとんどです。そんな患者さんに対して正確な検査を行うためには、不安を取り除き、安心感を与えられるような対応と人間性、コミュニケーション力が不可欠です。

特に、斜視や弱視については早期発見、早期治療が必須とされているため、おのずと乳幼児〜子どもを相手にすることが多くなります。子どもの場合、自分の症状や感覚をうまく伝えられることが少ないので、視能訓練士は、子どもが何を感じているのか、何を伝えたいのかを子どもの言葉や表情、状態から素早く読み取り、それが何の問題からくる症状なのかを見抜く、鋭い観察力と洞察力、判断力が求められます。

また、子どもの場合、検査に向かう集中力が続かなかったり、場合によっては落ち着いて検査を受けられないこともあるため、そうした患者さんにも根気づよく、そして思いやりをもって対応し、検査に向かう気持ちを引き出すことも必要です。
そのため、子どもと接する仕事をしていたり、子育ての経験がある方、また、子ども好きな方や児童心理などを学んだことがある方などは、そういった知識や経験も活かせるでしょう。

視能訓練士は、冷静な判断力と臨機応変な対応、そして人への思いやりという、高い「専門性」と豊かな「人間性」が求められる職業だといえます。

写真

視能訓練士が行う検査には、生体写真撮影や電気刺激、超音波を使った測定、またMRIを使った検査などもあります。視能訓練士はこれらの装置・機械を使いこなさないといけませんし、医学や機械は日々進歩していくため、こういった機器に対する専門知識や操作能力も必要です。また、1日にたくさんの患者さんと接する仕事であるため、体調管理もしっかり行いましょう。