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仕事を知る

就職先・活躍フィールド

有資格者がまだまだ不足している時代。
高齢化、IT化社会でさらなるニーズが見込まれます

視能訓練士の主な就職先
  • ・眼科医院 ・総合病院 ・保健所 ・福祉施設

視能訓練士は、眼科医師の指示のもと検査や矯正訓練を行うため、就職先も、眼科医師のいる病院や眼科専門の診療所といった医療施設がほとんどです。この他、保健所や福祉施設、コンタクトレンズなどの販売店というケースもあります。
病院や診療所の場合、医師の指示のもと、視機能の検査や矯正のための訓練、また、コンタクトレンズや眼鏡の使用に関するアドバイスなども行います。この他、病気の早期発見・早期治療のために、地域の学校や保健センターなどで検診を行うといった役割も担っています。

現在日本では、40,000人の眼科医に対して視能訓練士は8,000人前後だと言われています。圧倒的な人材不足に加え、職業の専門性、社会的な役割の大きさからも、早急な人材育成が望まれている職業です。
特に現代、パソコンやゲーム、携帯電話の普及によって、視力の低下、眼精疲労、ドライアイといった疾患が急増しており、子どもたちの視力の低下も問題視されています。さらに高齢化社会である現代、白内障や緑内障といった高齢者の目の疾患は非常に多く、これらの疾患の検査や治療、そして予防の必要性からも、視能訓練士は今後ますます求められていく専門職だといえます。

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女性が活躍しやすいフィールドです

目の疾患は、早期発見・早期治療が必要なことから、視能訓練士は乳幼児〜7.8歳の子どもと接する機会も多くなります。また、子どもの場合、集中力が続かなかったり、不安で検査が受けられない場合もあります。そういった時の対応や子どもに対する安心感などを考えると、女性ならではの経験や柔らかい対応が活かしやすい職業だといえます。例えば、出産や子育ての経験がある視能訓練士なら、子どもへの接し方を経験の中で学んでいることもあり、患者さんである子どもに対しても、またその家族に対しても、気持ちを深く汲み取ることができます。また、児童心理などの知識が活かせることから、看護師や保育士の資格を持った方が視能訓練士として転職されるケースもあります。
さらに環境面でも、女性にとってのメリットが多い職業です。眼科の診療所や病院は診療時間が決まっており、夜勤や当直などもありません。国家資格であるため年齢に関係なく続けることができ、さらに人材不足からパートタイムや非常勤での求人も多く、ライフスタイルにあわせて働くことができるため、家庭や育児との両立が図りやすいのです。

もちろん、だからといって男性が不利ということはありません。検査では精密機械も使用しますので、様々な装置や機械を使いこなすための知識や技術も必要です。機械に対する知識や理解は、男性の方が得意な場合もありますし、大事なのは、患者さんに信頼され、安心してもらえるような対応とコミュニケーション力。なにより人間性が大切な仕事なのです。