旅行業界では語学スキルを重視されることも多いので、語学系の検定試験に積極的にチャレンジしましょう!
インバウンドツアーセールスとして働くために特に必要な資格はありません。そのため、語学力や業務経験などを指標に適正を判断されることもあります。業務経験は旅行業界に就職し、実務をこなす他ありませんが、語学能力に関しては評価指標となる資格を取得しておくことで、海外の仕事に近づくキッカケをつくることはできます。
インバウンドツアーセールスは、中国語が得意なスタッフは中国、韓国語が得意なスタッフは韓国、といったように自分の得意な言語の国への営業を担当します。すでに語学を勉強している方はその能力を磨くと良いですし、これから語学を勉強する方はひとつに絞って深く学んでいくことをおすすめします。
なお、世界共通語となっている英語では「TOEICテスト」、アジア圏においては、中国語は「中国語検定」、韓国語は「韓国語検定」が評価指標となっていることが多いようです。
その他に「旅程管理主任者」や「通訳案内士」といった現場職に関する資格や「AXESS実用検定」、「旅行地理検定」など、旅行業務に関する資格も役立つでしょう。
英語によるコミュニケーション能力を評価するテストで、世界150カ国(※)で実施されている。リスニングとリーディングテストを行い、トータルスコアを評価指標とする。合格・不合格といった判定はない(※ = 2013年現在)
中国語能力を問う検定試験。日本国内では、中国語能力を測る指標として扱われることも多い。準4級〜1級まで全6段階に分かれている
韓国語を母国語としない者を対象とした、韓国語能力検定試験。大韓民国認定の試験であり、世界35カ国で一斉に実施されている
主催:財団法人韓国教育財団
航空券の発行や航空便の予約・空席照会などが行えるコンピュータシステム「AXESS」の操作能力と応用能力を審査する検定試験。3級〜1級の3ランクに分けて試験が行われる
旅をより楽しく充実したものにすることを目的とした検定。各観光地の地理に関する知識が問われる。2級まではオンライン受験も可能
主催:旅行地理検定協会
メインのツアーコンダクター(添乗員)として働くために必要な資格。国土交通省に登録された研修機関で「基礎添乗業務研修」を受けた後、実務研修を修了することで資格が取得できる。なお、この資格は、国内ツアーに同行できる「国内旅程管理主任者」、海外ツアーにも同行できる「総合旅程管理主任者」の2種類が存在する
外国語、および日本の地理・歴史・一般常識、ガイドとしての実務対応力を審査する国家試験。筆記、口述試験に合格することで、通訳ガイドとして働くために必要な「通訳案内士」の資格を取得できる