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資格・試験情報

語学力と観光に関する知識を幅広く学びながら、まずは「通訳案内士」の資格取得を目指しましょう

「通訳案内士」は観光庁が管理する国家試験で、国籍や年齢、性別、学歴などを問わず誰でも受けることができますが、平成22年度の合格率は12.9%(※)と、非常に難しい試験でもあります。この試験を突破するためには、日常会話を難なくこなせる語学力に加え、日本の地理や歴史、一般常識など幅広い知識を身につけておく必要があります。
また、必須ではありませんが、近年は通訳ガイドがツアーコンダクターを兼任するパターンが増えており、「旅程管理主任者」の資格も求められるケースが多くなっています。これから通訳ガイドを目指す方は、あらかじめ「通訳案内士」と「旅程管理主任者」の資格を取得しておいたほうが、スムーズに働けるといえるでしょう。
また、採用の際にひとつの基準となるので、自分が専攻する分野の語学については、何らかの検定や資格を持っておくことをおすすめします。
(※ = 平成23年2月4日 日本政府観光庁発表データ)

通訳ガイドに関連する主な資格

通訳案内士難易度:★★★★★

外国語、および日本の地理・歴史・一般常識、ガイドとしての実務対応力を審査する国家試験。筆記、口述試験に合格することで、通訳ガイドとして働くために必要な「通訳案内士」の資格を取得できる

主催:独立行政法人国際観光振興会

旅程管理主任者難易度:★☆☆☆☆

メインのツアーコンダクター(添乗員)として働くために必要な資格。国土交通省に登録された研修機関で「基礎添乗業務研修」を受けた後、実務研修を修了することで資格が取得できる。なお、この資格は、国内ツアーに同行できる「国内旅程管理主任者」、海外ツアーにも同行できる「総合旅程管理主任者」の2種類が存在する

主催:(社)日本添乗サービス協会

旅行地理検定難易度:★★☆☆☆

旅をより楽しく充実したものにすることを目的とした検定。各観光地の地理に関する知識が問われる。2級まではオンライン受験も可能

主催:旅行地理検定協会

観光英語検定難易度:★★★☆☆

旅行や観光、ホテル、レストランなどで職業として外国人観光客に接する人を対象とした、英語能力の検定試験。日常的な会話の他に業界専門用語や独特の言い回しなどの知識も問われる

主催:全国語学ビジネス観光教育協会

中国語検定難易度:★★★☆☆

中国語能力を問う検定試験。日本国内では、中国語能力を測る指標として扱われることも多い。準4級〜1級まで全6段階に分かれている

主催:一般財団法人 日本中国語検定協会

韓国語検定難易度:★★★☆☆

韓国語を母国語としない者を対象とした、韓国語能力検定試験。大韓民国認定の試験であり、世界35カ国で一斉に実施されている

主催:財団法人韓国教育財団