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マンガ家への道のり

編集部に認められてデビューが実現!
マンガ家になるために、資格や試験はない。
だから、マンガ家への道のりには、いくつものルートがあります。

最も一般的なのが、それぞれのマンガ雑誌が行っている「新人賞」に応募し、新人賞を獲得することです。受賞した順位で「○○賞以上でデビュー確約」というのが一般的です。
ここで、デビューに至らない受賞でも、今後のデビューの可能性があれば担当編集者がついて、それ以降の作品制作に対しアドバイスが受けられます。(この状態を「担当付き」と言います)

新人賞に投稿するのと同様に一般的な方法は「持ち込み」です。作品を出版社に送るのではなく、持参して、直接編集者に見てもらい、その場でアドバイスをもらう方法です。どのマンガ雑誌でも、持ち込みは積極的に受け入れをしていて、雑誌の新人マンガ家募集ページに持ち込みの申込電話番号まで記載されています。

実際には、持ち込んだ原稿が新人賞に廻される場合も多く、ほとんどの新人は新人賞を経験することになります。

「新人賞」に投稿するか、作品を「持ち込む」ことで、認められたら「担当付き」になり、ここからデビューに向けての具体的な作品作りが始まります。

また、非常にレアなケースとして、連載作家が急病など、何らかの理由で予定外に誌面が埋められなくなった場合、「代原」といって新人の作品を掲載する場合があります。これを「代原デビュー」とも言います。

TOPICS!

同人誌でスカウトされる?

例外的な方法としては「同人活動でスカウトされる」や「ホームページに作品を載せておいてスカウトされる」というものもありますが、いずれも同人誌イベントで大人気であるとか、ホームページに毎月数十万アクセスがあるなど、スカウトを待っているという方法はマンガ家になるための方法としては向いていません。同人業界で人気を得る/ホームページで人気を得る努力も簡単ではありません。また、実際に同人活動で大人気になる人は、すでにプロとして一定の知名度がある人がほとんどです。遠回りな努力よりも、直接的な方法「投稿」や「持ち込み」をする方が、プロのマンガ家を目指すには最適と言えます。