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資格・試験情報

解剖学から歯科予防処置、保健指導まで幅広い出題
日頃からの勉強が大切です

日頃の勉強の成果が反映される幅広い分野からの出題

歯科衛生士国家試験は、厚生労働省から指定試験機関として指定された財団法人歯科医療研修振興財団が行っています。
出題科目は、「解剖学及び生理学、病理学、微生物学及び薬理学、口腔衛生学、衛生学・公衆衛生学(衛生行政・社会福祉を含む)、栄養指導、歯科臨床大要 (歯科臨床概論、歯科保存学、歯科補綴学、口腔外科学、小児歯科学及び矯正歯科学)、歯科予防処置、歯科診療補助並びに保健指導」と幅広く、専門学校をは じめとする専門教育課程における日頃からの学びの姿勢が試されるものといってよいでしょう。

専門教育課程では試験対策も万全に

試験は年1回、例年2~3月に筆記試験(マークシート方式200問)で、午前と午後それぞれ150分ずつで実施されます(平成23年実績)。
例年60%前後の正当率が合否のボーダーラインとなりますが、合格率は95%前後と高い水準にあります。専門学校等の専門教育課程では試験対策もしっかり行われますので、日頃の勉強さえしっかりとやっていれば合格自体は難しいものではないでしょう。

歯科衛生士 国家試験の概要

試験開催時期 年1回 例年2~3月(合格発表3月下旬)
試験開催場所 北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、大阪府、広島県、香川県、福岡県及び沖縄県(平成24年実績)
受験資格
  • (1). 文部科学大臣の指定した歯科衛生士学校を卒業した者
  • (2).厚生労働大臣の指定した歯科衛生士養成所を卒業した者
  • (3).外国の歯科衛生士学校を卒業し、又は外国において歯科衛生士免許を得た者であって、厚生労働大臣が(1)又は(2)に掲げる者と同等以上の知識及び技能を有すると認めたもの
試験方法 筆記試験(マークシート方式)
試験科目

解剖学及び生理学、病理学、微生物学及び薬理学、口腔衛生学、衛生学・公衆衛生学(衛生行政・社会福祉を含む。)、栄養指導、歯科臨床大要(歯科臨床概論、歯科保存学、歯科補綴学、口腔外科学、小児歯科学及び矯正歯科学)、歯科予防処置、歯科診療補助並びに保健指導

受験料

14,300円

申し込み方法

受験願書および必要書類を財団法人歯科医療研修振興財団に提出する

試験に関する 照会先

財団法人歯科医療研修振興財団
〒102-0073 東京都千代田区九段北4丁目1番20号 歯科医師会館内
TEL:03-3262-3381

歯科衛生士に関連するその他の資格試験

国家試験の他にも、関連資格、あれば役立つ資格として「診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)」「医療事務技能審査〈メディカルクラーク〉(歯科)」「医療事務管理士(歯科)」などがあります。 比較的小規模な歯科診療所への就職では、事務や診療報酬請求も業務のひとつとされることも多く、これら関連資格も就職時のアピールポイントとなります。目標を決めて資格取得に挑戦してみましょう。

【診療報酬請求事務能力認定試験(歯科)】

診療報酬(レセプト)請求事務に関する全国一斉統一試験。医科と歯科に分かれています。この診療報酬請求事務能力認定試験のみが厚生労働省から唯一認定されている試験で、年2回実施され、受験者数は年々増加の一途をたどっています。

[主催]財団法人日本医療保険事務協会

【医療事務技能審査〈メディカルクラーク〉(歯科)】

医療事務業務に関する知識・技能を審査し、職業能力向上と社会的経済的地位の向上を目的として実施されています。医科と歯科に分かれ、それぞれ1級、2級があり、合格者には「メディカルクラーク」の称号が付与されます。

[主催]財団法人日本医療教育財団

【医療事務管理士(歯科)】

医療機関内での患者受付、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理などについて、事務スタッフとしての能力を証明するのが医療事務管理士資格です。医科と歯科に分かれています。受験資格は特になく、年6回試験が行われています。

[主催](株)技能認定振興協会