歯科医師とともに口の中の健康を支える
口腔内のプロフェッショナル
国家資格を有する口腔内の専門家
歯科衛生士(DH)は、国家資格を有するいわば「口の中の健康を守るプロフェッショナル」。 歯科医療の現場には、同じく歯科医師の指示のもとで働いている歯科助手(DA)もいますが、こちらは専門資格が不要な分、患者さまの口の中を触れることはできません。
チーム歯科医療の中核である歯科衛生士
歯科衛生士は歯科医師の助手ではありません。保健指導や歯・口腔内の保健を担う専門職で、疾患の予防や歯周病についての専門的な技術・知識が必要とされま す。 歯科医療の高度化・複雑化に伴い、今日では一般の医療と同様に「チーム医療」が実践されています。つまり、歯科医師と歯科衛生士、さらには歯科助手、歯科 技工士が密接にタッグを組んで患者さまの治療に当たるのが当たり前になっているのです。歯科衛生士は、チーム歯科医療の中核のひとりと言えるでしょう。
超高齢社会となった日本では、これからの高齢者の生活の質を守るため、その健康の基本となる食生活を支える歯や口腔内の健康の維持に向けて、歯科衛生士は大きな社会的役割を担っていくことになります。
国連の定義によると、日本は高齢化社会、高齢社会を経て2007年には超高齢社会に突入しました。
今後もしばらくは高齢者の割合が増え続けていくことは明らかですが、高齢者が健康で質の高い生活を送るためにも、食生活が重要であることは明白です。
「いつまでも、おいしく食べる」ために、歯の健康は必須なのです。また一方、高齢者の直接死因にもつながりかねない嚥下性肺炎の予防に向けて、口腔ケアの重要性も指摘されています。
歯科衛生士には、高齢者福祉の観点からも、今後ますます重要な役割を果たすことが期待されています。